「大きくて、馬鹿げた夢を見ることができないというなら、そもそも夢を見ることに意味なんてあるのかしら?」ロンダ・ラウジー【名言ニュートリション】

柔道のメダリストから総合格闘技に転身

ロンダ・ラウジー。格闘技に興味がなくとも、この名前を耳にしたことがあるかもしれない。なぜなら、世界で最も名の知れた女性アスリートの1人なのだから。

If you can’t dream big, ridiculous dreams, what’s the point in dreaming at all? –Ronda Rousey (Ronda Rousey with Maria Burns Ortiz, “My Fight/ Your Fight”, Regan Arts, 2015, p. 128)

柔道アメリカ代表として、2回のオリンピックに出場。2008年北京大会では、銅メダルを獲得、アメリカの女子柔道史上初のメダリストとなる。その後、ロンドン大会での金メダルを期待されるも、総合格闘技に転向。2011年のデビューから12試合全てをKO勝ち、内11試合を1ラウンドで終えるという、驚異的な実力を見せつけた。

美人アスリートとしての認知度も高い。例えば、2012年にはセミヌードを披露、ESPN発行の“ESPN The Magazine”別冊の“The Body Issue”の表紙を飾り、雑誌やCMなどに登場、モデルとして高い需要を得ている。また、2015年公開の『ワイルド・スピード SKY MISSION』など、映画やTVドラマにも出演し、女優としても成功を収めている。

フォーブス誌の「世界で最も稼ぐ女性アスリート」の2016年版ランキングでは、年収1400万ドルで3位(1位セリーナ・ウィリアムズ、2位マリア・シャラポワ)。ESPN選定の「世界で最も有名なアスリート100人」2017年版ランキングでは16位、女性アスリートとしては1位である(2016年版では23位、18位のマリア・シャラポワに次いで女性として2位)。日本での知名度は、格闘技ファン限定のようにも思われる。だが、ロンダ・ラウジーの人気が世界的なものであることは、以上の経歴と評価から、よく理解できるだろう。

オリンピアンにしてメダリスト、その段階で既に偉大な功績である。だが、ロンダ・ラウジーは、そこから新たな挑戦に出た。自著“My Fight/ Your Fight”の中に、柔道選手時代に、総合格闘技への夢が抑えられなくなっていった日の想い出が綴られている。今回紹介の名言は、その時に自問した言葉である。

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現実的な計画は必要である。だが、夢を小さくする必要は無い。抑えられない夢でも、思い付きでもいい。大きな夢を恥じる必要なんて、全くない。今日もジムに通い、ロードに出よう。そして、くじけそうな時は、こう自問しよう。「大きくて、馬鹿げた夢を見ることができないというなら、そもそも夢を見ることに意味なんてあるのかしら?」と。

文/木村卓二