「失敗を恐れるな。失敗ではなく、目標を下げることが罪なのだ。大きな挑戦ならば、失敗さえも栄光となる」ブルース・リー【名言ニュートリション】

ウエイトトレーニングにも取り組んだブルース・リーの遺した言葉

言わずと知れた、映画俳優にして、截拳道(ジークンドー)を創始した格闘家、ブルース・リー。恐らくは、もっとも世界で名の知れた東洋人の一人であろう。細マッチョの代表的存在であり、数々の言葉を遺した思想家の一面も持ち合わせる。まさしく、本コーナー「名言ニュートリション」に登場するに相応しい人物ではないか!

Don’t fear failure. Not failure, but low aim, is the crime. In great attempts it is glorious even to fail.
(Bruce Lee, John R. Little (ed.), 2000, Striking Thoughts: Bruce Lee’s Wisdom for Daily Living, p. 121.)

格闘家だからといって、自動的にマッチョにも細マッチョにもなることはない。減量の影響もあって細かったり、逆に大きいが脂肪も多かったりする選手たちは、珍しくない(体つきが勝敗に直結するわけでもない)。

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ブルース・リーがウエイトトレーニングに取り組んでいたことは、よく知られた事実である。例えば、1972年公開の『ドラゴンへの道』(『猛龍過江』、“The Way of the Dragon”、日本公開は1975年)。クライマックスは、映画的にはチャック・ノリスとの対戦シーンだが、筋肉的には、その直前、戦いに挑むウォーミングアップである。背中の「羽」を蠢かすシーンだ。細身の東洋人の背中が、突如盛り上がり、別の生き物でもあるかのように広がる様子に、映画館の観客たちは度肝を抜かれた。よく「パンチは背中で打つ」とは言われるが、あの幅広い大円筋と広背筋は、トレーニング抜きにはあり得ない。

ブルース・リーが失敗の意味で使った単語は“failure”。ジム内でfailureと言えば、日本語では「潰れる」。あと1回が「上がらない!」、「無理、限界!」、それがfailureである。キツイから、必死になる姿を人に見られるのが恥ずかしいから。そんな理由で、潰れるまで行かず、回数を下げたりしたことはないだろうか? それでは筋肉は強くも大きくもならない。あのムササビのような背中をつくるまでに、ブルース・リーが何度failureを重ねたことか! そう、「目標を下げること」は罪であり、「大きな挑戦ならば、失敗さえも栄光となる」のだ!

※ベンチプレスでは、セーフティーバーを利用するか、誰かに見てもらい、必ず安全を確保するようにしましょう

文/木村卓二