「強さとは、勝利によって生まれるものではない……。苦しみ闘うことで、強さを育むのだ」アーノルド・シュワルツェネッガー【名言ニュートリション】

20世紀屈指のボディビルダー、アーノルド・シュワルツェネッガーの、珠玉の名言の数々「アーノルド語録」。今回紹介するのは、アーノルドが映画“Conan the Barbarian”(邦題『コナン・ザ・グレート』)に出演し、ボディビルダーから映画俳優への転身を本格化させた、1982年の言葉である。

Strength does not come from winning. Your struggles develop your strengths. –Arnold Schwarzenegger (Christy, Marian, “Winning according to Schwarzenegger.” in Boston Globe, Boston, MA., 9 May 1982.)

アーノルドがこの言葉を発したのは、マサチューセッツの有力紙“Boston Globe”のインタビューでのこと。そのインタビュー記事の冒頭、アーノルドが“conquer”という語を頻繁に使うことが記されている。「征服する」、「打ち勝つ」、「克服する」、「獲得する」といった意味である。ボディビルダーとして、映画俳優としてアーノルドにもたらされた数々の栄誉は、困難や限界に挑み、それらを克服することで獲得したものに他ならない。

アーノルドは、周囲の無理解に関するエピソードを紹介している。1つは、ボディビルのチャンピオンになりたいと口にし、両親も友人も相手にしてくれなかったこと。もう1つは、1975年にハリウッドに行き、エージェントに会った時、「変な身体」と(ドイツ語訛りの)「変なアクセント」を揶揄され、ボディビルの世界に帰れと言われたことである。

目標に向けて邁進するアーノルドは、ジムで実際に失神するほどのトレーニングを積み、演技のレッスンとヴォイストレーニングを受けた。後にアーノルドが得た名声については、ここに記すまでもない。アーノルドは、試練を克服し、自分を否定した人たちが間違っていたことを証明している。

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なお、アーノルドは、小さな目標設定をすること、繰り返し挑戦することの重要性についても語っている。最初から失神するようなトレーニングに挑む必要は無い。だが、何もしなければ、身体は変わらないことを忘れてはならない。

偶然が強さを生むのではない。信念や目標を持って葛藤し、克服することで、結果が付いてくる。アーノルドは、この言葉に集約して世に伝えているのは、そうした因果関係であろう。勝利、目標の達成は、日々のトレーニングで自身が育む、メンタルとフィジカルの強さによって可能となるのだ。

文/木村卓二