カリスマ指導者対談「いかに本気で、真剣に仕事に取り組んでいるか」(野村昇平④)【髙田一也のマッスルラウンジ 第27回】

髙田一也さんのカリスマ対談は、パーソナルトレーナーとして活躍中の野村昇平さんをお招きしての4回目。大きな体に明るい笑顔が印象的な野村さん。今回も髙田さんと野村さんの色々な考え方を教えてもらいます。今回はトレーナーとしての集客法について。

野村:僕の場合、ゴールドジムでの集客についてはインターネットのみです。僕は豊洲の別のスポーツクラブでも指導を行っているのですが、豊洲では自分のトレーニングをガンガンやっていると「指導をお願いしたいです」という申し込みもあります。でもゴールドジムでは最初からガンガントレーニングをされている方が多くいますし、インターネット以外からの指導依頼はないです。

具体的にはホームページをちゃんと作って、ブログも更新するようにしています。髙田さんもそうですけど、細い体がトレーニングによって大きくなった写真など載せておくと、探して見てくれたりするんですよね。ゴールドジムではそういう集客をしています。ゴールドジムにはトレーナーのポスターが貼ってあって、そこに名刺を置いてもあるんですが、それを見て依頼されることはないですね。

髙田:ゴールドジムでパーソナルトレーナーをはじめて2年くらいポスターは貼りませんでした。ホームページを作成して下さるお話もいただきましたが、必要性をあまり感じませんでした。ゴールドジムで働く前の4年間は別のジムで働いていましたが、その当時はまだトレーナーが個人でホームページを持つことが浸透していない時期でもあり、僕自身インターネットで発信するようなことはしていませんでした。ブログも出始めたくらいでしたので利用していませんでした。集客といえば、ジムで実際に指導している姿や、トレーニングによって自身及びクライアント様の体が変わっていく様を実際に見てもらうという、多少アナログな方法でした。

しかし、仲のいいサプリメント会社の社長からブログを始めるように勧められました。当初は何を書いていいかわからず放置してしまったのですが、いざ始めたら結構なアクセス数があることがわかって、こんなにたくさんの人たちが見てくれててるなら体づくりのよさを伝えることができる方法だと思いました。あの頃思っていたのは、トレーニングを始める動機はいくつか挙げられると思いますが、なかにはかっこよくなりたいという人も多いですよね。自分も当時は30代後半で、健康というよりは筋肉をつけたいという気持ちが強かったんです。

なのでブログの内容自体は、“筋肉をつけたい男性向け”になっていました。ボディビルを始めると、見た目の理想を追求していたはずが、筋肉に考えが偏り、普段の服装などが無頓着になりがちです。実際自分も体が大きくなって服が着られないことに喜びを感じていた時期がありました。

反面、せっかく体がよくなったのに服が着られなくなり、体を鍛えているとダサくなる、みたいな印象がついてはもったいないとも思いました。ですから、世間一般に受け入れられやすい、世間と筋肉の接点のようなものを見出したいと思いながらブログを書いていました。まったく意図していませんでしたが、ニューヨークやインドネシア、もちろん日本の各地からトレーニングを受けにきてくださる方がいて、様々な場所で読んでいただいていることを知りました。現在はインターネットの普及が著しく、多すぎる情報の中、インターネットを使ってしっかり集客している野村くんは凄いと思います。

野村:髙田さんのブログ、僕も見てましたよ。

髙田:僕も最初の頃は一生懸命トレーニングのよさを伝えたい気持ちで日々ブログを更新していました。自分が目立ちたいというわけではなく、とにかくウエイトトレーニングや筋肉をつけることのメリットを広められたらいいと思い記事を書いていました。
例えば、筋トレをしている人達があまり興味を示さないようなことを様々な視点で書くことにより、筋トレに興味がない読者層も関心を持っていただき、筋トレに誘導できるのではと思いました。
トレーナーの業界はここ数年で目まぐるしく変わってきていると思いますので、時代をどう読んでいくかという点において野村くんは長けていると思います

野村:僕と髙田さんは、よく「考え方が似ている」という話になります。これはパーソナルトレーナーという仕事にいかに本気で、真剣に取り組んでいるかということだと思うんです。

髙田:パーソナルトレーナーとして仕事をしていこうと思うと自然と考えも似てくるんだろうね。

野村:そうだと思います。

髙田:野村くんはフリーを経験した方がいいタイプだと思いました。もちろんフリーが向かないトレーナーもいます。様々な方法でトレーナーという仕事に就ける時代ですが、仕事の仕方は人それぞれなので自分に向いた働き方を見出すことにより、トレーナー職を極めていただきたいと思っています。
野村くんをみていて、昔の自分を見ているような気持ちになることがあります。示し合わせてそうなったというより、自然と同じ方を見ているなって。成長していることがわかるから僕としては楽しいというか。今では仕事の話なども対等にできます。

野村:対等じゃないですよ! でも髙田さんという成功しているモデルがあるので、そのモデルに似たようなことをやっていけば成功できるなんじゃないかと仮説を立てて、それを真似しているだけなんです(笑)。
 

髙田一也(たかだ・かずや)
1970年、東京都出身。新宿御苑のパーソナルトレーニングジム「TREGIS(トレジス)」代表。華奢な体を改善するため、1995年よりウエイトトレーニングを開始。2003年からはパーソナルトレーナーとしての活動をスタートさせ、同時にボディビル大会にも出場。3度の優勝を果たす。09年以降はパーソナルトレーナーとしての活動に専念し、11年に「TREGIS」を設立。自らのカラダを磨き上げてきた経験とノウハウを活かし、これまでに多数のタレントやモデル、ダンサー、医師、薬剤師、格闘家、エアロインストラクター、会社経営者など1000名超を指導。その確かな指導法は雑誌やテレビなどのメディアにも取り上げられる。
TREGIS 公式HP
野村昇平(のむら・しょうへい)
元関脇の大相撲力士の父を持ち、3兄弟の長男として生まれる。なで肩で細身に悩む幼少期をすごすも、学生横綱を多数輩出している日本体育大学相撲部に入部。食の細さをカバーする食べ方や、栄養の吸収力を上げるノウハウを学び筋トレを併用。体重を70kgから110kgまで増量。全国学生相撲選手権大会に出場を果たす。
卒業後、加圧トレーニングスタジオに就職。その後、トレーニングの効果を証明するために自らボディビルを実践。細身で筋肉がつきにくい体質でも、短期間で筋量を増やし体を大きくする独自のメソッドを考案。東京オープンボディビル選手権(75Kg超級)にて優勝する。現在まで延べ1万3千人の指導を行い、自身の能力を最大限に引き出すことを求めるエグゼクティブクラスのビジネスマンに定評。

インタビュアー
立華徳之真(たちばな・のりのしん)
パフォーマー兼パフォーマー専門の美容家・治療家・スポーツ指導者。陸上競技・体操・バスケットボール・フィットネス・トレーニング・ジュニアスポーツ・体育施設運営管理・サプリメント・スポーツボランティアなどの専門資格を所持。また柔道整復師・美容師・登録販売者・診療情報管理士として美容・健康・医学領域および出版・映像・イベント・教育・ITなどの実務をこなす。ほか殺陣やアクション、神経系コーディネーションや能力開発などの分野で活動しているハイブリッド。
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