元アイドル・中村繁之がトレーナーになった理由(前編)【繁トレで一緒に汗を流そう】

主婦層に人気の中村繁之考案のエクササイズ

ジャニーズ出身のアクター中村繁之が自らの経験から生み出した、誰にでもできるトレーニング「繁トレ」。1時間をかけて、ゆっくりゆっくりエクササイズ。じっくり話を聞きたくて、中村繁之さんにインタビュー。まずは、「繁トレ」を始めた理由をうかがいました。

――俳優でミュージシャンの中村さんがなぜ、この“繁トレ”をはじめたんですか?
中村 3年ほど前、父が74歳になる年に死んでしまって、母が独りになったんですね。それまで母は、体のどこかが痛くても、黙るところがあったんだけど、父が死んだということが、母にとっては非常にショックで……。「病気をして入院なんかをしたら、子どもたちに迷惑がかかる。だから私は、元気でいたい」と言いだすようになった。で、僕はわりと人より体のことを知っているほうで、病院に行かなくても、治し方を知っているというか。常に、「どうしてここのバランスを崩してしまったんだろう」と考えてしまう人なので、母が「腰が痛い」と言ったときも、こうしたらいいと教えていたんです。四十肩になった人も、肩が上げられるようにしたとか、それまでにもあったんですよ。
――それは、誰かに教わった知識で?
中村 自分で、です。なぜわかるかといえば、そういう人は、自分の筋肉を使っていないからなんです。うまく使えていないから、重力に引っ張られて、痛くなる。支える筋肉がなくなってるから。そんなことを言ってると、「それを教えたらいいんじゃないの?」という反応があって、SNSで募った。まもなく2年になるのかな。
――「自分の体のことをよく知っている」というのは、何か根拠があって?
中村 そもそも、運動神経に自信があるんですよ、昔から。でも、31歳のときに、腰の椎間板ヘルニアを京都の撮影中にやってしまって、以降、ヘルニア持ちになってしまったわけです。ヘルニアは自分の力で治るものではないんで、うまく付き合っていかないといけないんだけど、そこで、「そもそもヘルニアってどういうものなのか」を調べていった。すると、人間の体はどういう理屈で痛くなるのか、痛みがなくなるのかがわかったんです。

――端的にいうと、それは?
中村 ヘルニアに関していえば、背筋だけが強くても、腹筋だけが強くてもいけない。両方でうまく支えあっていないと、守れないんです。そんなことを実践してやっていくうちに、背筋も腹筋もバランスよく鍛えないといけないし、柔軟性もなければいけない。体勢も、股関節も関係があると。
――冒頭に出た「治し方を知っている」というのは、そのヘルニアがきっかけですか?
中村 それはね、16歳のころからの僕の体を知ってる先生がいるんですね。先生は僕の体を、他力で治してくるわけですよ。それと同じことを、自力でやってみたりもしました。普通なら痛くてできないことでも、「せ~の、うっ」て(笑)。感覚だよね。
――それは、とても危険な行為のような……。
中村 自分の体の感覚だから、わかるんですよ。
――無茶はしない、と。さて、現在のようなインストラクターは、これまでに経験があったんですか?
中村 ないよ。
――じゃあ、コーチング能力はどのようにして身に付けたんですか?
中村 自分では自覚はないけど、どうやら、人にわかりやすく教えたり説明をするのは、はたから見たらとっても上手なんですって。だから、「やってみたら?」ってすごく言われてた。
――生徒さんの前に立って見本となるには、キレイな容貌を保っておかなければなりませんよね。その企業努力のようなものは、ありますか?
中村 僕の場合は職業的に、変わっちゃいけないところと、変わっていかなければいけないところがあると思う。10代のころはジャニーズアイドルをやっていたわけで、そのころに「かっこいい!」って言ってくれてた人たちを、ガッカリさせてはいけないという責任があるのでね。たとえば、ハゲてしまうとか、遺伝的なもので姿かたちが変わるのは、仕方がない。でも、太ってしまう、だらけた雰囲気になってしまうのは、自分の意思次第でなんとでもなること。それは繁トレの先生というより、職業として、商品管理をちゃんとしておくのは、ずっと自覚してますね。

中村 繁之(なかむら しげゆき)
1967年9月1日生まれジャニーズ事務所に所属し、音楽、映画などで活躍した。93年の退所後以降、さらに活動の幅を広げ、舞台にも進出している。公式サイト:中村繁之オフィシャルウェブサイト
公式ブログ:中村繁之公式ブログ次のシゲトレは11月19日に開催!
日時:11月19日(日)17時15分~(18時45分終了予定)
場所:三軒茶屋スタジオ(Estudio)
住所:世田谷区三軒茶屋1-30-9三軒茶屋ターミナルビルB-1

文/伊藤雅奈子