ストレッチをする上で、知っておくべきことは? 【長畑芳仁のストレッチの教科書 第20回】

筋肉と関節の基本的な動きは知っておきましょう

もちろん筋肉の起始、停止は知っておいたほうがいいです。ストレッチは見よう見まねで行われがちですが、そこには常にルールがあります。筋肉はその両端が関節をまたいで骨に付着しており、その両端の体の中心部に近いほうを「起始」、末端側を「停止」といいます。起始と停止を遠ざける動作をすることがストレッチの基本となります。

© taka – Fotolia

そして、筋肉が収縮し、起始と停止が近づいたら関節がどのように動くのか。機能解剖学な知識も知っておくべきでしょう。例えば、上腕二頭筋に機能は肘の屈曲と肩の屈曲、回外です。ストレッチでは、その機能の逆の動きをしていくことになります。つまり、上腕二頭筋のストレッチでは肘の伸展と肩の伸展、回内になります。起始・停止を遠ざける、機能の逆をすることが大きなポイントになります。

さらには、伸ばしすぎるとどいうったことが起こるのかなど、リスクの存在も把握しておくべきです。スポーツ医学的な知識ですね。本当に安全に、効果的にストレッチしていくには、広範囲の知識が要求されてくるのです。

長畑芳仁(ながはた・よしひと)
1960年、大阪府出身。 特定非営利活動法人日本ストレッチング協会理事長。日本体育協会認定アスレティックトレーナー。 帝京大学講師。早稲田大学教育学部卒業、順天堂大学大学院体力学専攻修了。 2001年「すとれっち塾戸田公園店」開設。専門分野はアスレティックトレーニング、スポーツ科学、アスレティックリハビリテーション。リコーラグビー部など、多数の社会人・大学チームのストレングスコーチ、および日本代表ボートチームのフィジカルサポートなどを務める。「ストレッチまるわかり大事典」(ベースボール・マガジン社)「アクティブBODYストレッチ」(日東書院)など著書多数。
日本ストレッチング協会HP