女性たちが鍛える理由【マッチョ編集長のマッチョコラム第19回】

フィットネスビキニやミスボディフィットネス、女子フィジーク(女子ボディビル)などのコンテストに出場している女性たちにトレーニングを始めたキッカケをきいてみると、「あのステージに立ってみたかった」など、大会に出場することそのものが理由になっていることが多いという事実に気づかされる。

男性の場合は、大会に出ること自体を目標にしてトレーニングを始める人は少数派。「女の子にモテたい」とか「筋肉に憧れた」とか身近な動機があって、“コンテスト”はさらにその先にある遠い存在。コンテストビルダーと話していても「ボディビルダーになるために鍛え始めた」なんて選手はほとんどおらず、大会出場以外の目標を持ってトレーニングを開始した人が大多数を占めている。

男性のなかでは「筋肉をつけたい」と「モテたい」がイコールに近い関係にある。そこからしだいに体づくりの世界にのめり込んでいき、ジム通いが日常化していく。そうなってくると「モテたい」というよりも鍛えることが当たり前の生活となり、さらにそこからもう一歩踏み込んだ人が、大会出場の方向へと突き進んでいく。

大会に出場したらしたで、今度は「自己満足」の世界から脱却して「競技者的思考」が芽生え、コンテストで勝つための体づくりについて試行錯誤を繰り返すようになる。「トレーニングをしよう」と思い立ったところから「大会に出る」に至るまでに、いくつかの段階があるのだ。

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「マッチョ女子倶楽部」執筆中の阿部美早さんは「ミス21健康美」という大会に出場することを目的に本格的にトレーニングを開始している。また女子のコンテスト選手を取材していると「〇〇大会に優勝した〇〇選手のような体になりたかった」「選手の体に憧れた」といった声をよく耳にする。選手の体に憧れる、イコール自分も選手になる、ということなのだろう。男性と比較すると、女性はトレーニングの「入口」と「コンテスト」が近い距離にあるような印象を受ける。

VITUP!で取材した筋肉アイドル・才木玲佳さんは「私はモテたいから鍛えているわけではない」と言う。女性にとって、のトレーニングは自分以外の誰かに向けて行うものではなく、心のなかにある理想を追求するためのツールになっているのかもしれない。