筋肉アイドル・才木玲佳③【人物クローズアップ「筋の旅人」】

唯一無二の筋肉アイドル・才木玲佳さんのインタビューシリーズも今回が最終回です。バルク型筋肉女子・才木さんが求める理想の男性像とは。やはり筋肉か? それとも内面か? 最後に恋バナにまで踏み込んで聞いてみました。

「もし彼氏ができても、一緒にジムに行きたいとは思わないです」

――才木さんはプロレスラーとしても活動しています。

才木 私はCheer♡1(チアワン)というグループに所属していて、プロレス団体・WRESTLE-1のサポーターを務めているんです。ただ、プロレスに魅力は感じていたんですが、やりたいとは思っていませんでした。でも、2016年10月にWRESTLE-1がプロレスラー養成スクール「プロレス学院」を立ち上げたんです。そこで初めて、やることに興味を覚えました。プロレス学院がなければ、プロレスはやっていなかったと思います。

――プロレスも、見るのとやるのとでは大違いだったと思います。

才木 すごく痛いです! でも月曜日から金曜日まで毎日、道場に通い詰めて、現役のプロレスラーに指導してもらう。これは普通ではできない経験だと思います。トップロープから飛んだり、受け身を取ったりすることにも怖さは感じませんでした。そういう、「挑戦する」ということが好きなんでしょうね。多分、私は普通の女の子じゃないんです(笑)。

――ケガをしたことは?

才木 試合で手首を折ったことがあります。手首を折ると、トレーニングができなくなるんですよね。ジムに行けない日が続くと、ストレスが溜まるんです。

――おっしゃっていることがベテラントレーナーのようです。

才木 手首に負担がかからないトレーニングはやるようにしていました。トレーニングをしないと筋肉が落ちちゃうじゃないか、という恐怖があるんです。「細くなったね」と言われるのもすごく嫌ですし。

――「筋肉」と「女性らしさ」のバランスについては、どのように考えているのでしょう。

才木 やっぱりお洋服はかわいいものを着たいですし、小物はかわいいものを持ちたいです。

――洋服のサイズ選びに苦労するのではないでしょうか。

才木 私、ノースリーブのお洋服しか持っていないなんです。伸縮性がない素材の半袖のものは、パツパツになって着られないですね。また、フロントにボタンがあるお洋服は、開いてしまったり、ボタンが取れてしまったりします。

――大胸筋が発達しているがゆえに。

才木 そうなんですよ! 電車に乗っていて、胸元に視線を感じるなと思ったら、お洋服の前が開いてしまっていたり。そういったことはよくあります。

――「筋肉つけたい願望」と「かわいいお洋服がきたい願望」。

才木 私のなかには、そのどっちもあるんです。将来的にはムキかわの女性に向けたお洋服をつくりたいと思っています。肩周りが大きくて、腕が太い女性でも、かわいく着られるお洋服をつくりたい。

――才木さん以外に買う人がいるんですか?

才木 いますよ! 需要はあります!

――ちなみに、付き合うなら自分よりもスクワットでは重い重量を挙げる男性がいい?

才木 そんなことはないです。筋肉はなくていいです。筋肉がある男性を見て「すごいな」とは思います。でも、それは「好き」という感情とは別のものなので。好きな男性のタイプ? マジメで、誠実で、優しくて、心が広くて、人間的に頭がいい人です。

――筋肉よりも内面重視なんですね。

才木 もちろん! もし彼氏ができても、一緒にジムに行きたいとは思わないと思います。だって、自分が必死になっている顔を好きな人に見られるんですよ! 嫌ですよ!好きな人の前ではかわいらしくしていたいです。私、乙女なんですよ。

――乙女? 理想のデートは?

才木 水族館にいきたいです(笑)。

――「ジムに行って、一緒にプロテインを飲みたい」ではないんですね!?

才木 そんなの自分一人でできるじゃないですか! それに、彼氏と一緒にジムに行ったとしても、私が脚で彼氏は肩、ということがあるかもしれないですし。やっぱり水族館がいいな(笑)。好きな人には“女性”として見てほしいですね。筋肉を含めて、私を好きになってくれる人がいいです(笑)。例えば、初めて一緒に食事に出かけたとします。相手は私の筋肉のことは知らない。そして、私がカーディガンを脱いだ瞬間に「あ、無理です! ごめんなさい!」という人はダメです。「そんな君が好きだ!」と言ってくれる人がいいんです!(笑)こういう妄想話、好きなんです(笑)。

――男性の場合は「筋肉をつけたい」と「モテたい」がイコールに近い関係にあります。ですが、女性の場合は「筋肉をつけたい」と「モテたい」は別のベクトルにあるように思えます。

才木 確かに、私はモテたいから鍛えているわけではないですね。

――「筋肉をつけたい」と「かわいい乙女でいたい」という二つの願望の間には何があるのでしょう。

才木 なんなんでしょうね…。やっぱり、自分のやりたいことをやっていきたいんだと思います。その一方で乙女な自分もいるんです。ただ、私は筋肉をつけたことで人生が変わりました。私にとって筋肉とは「運命の相手」なんです。

――今後、さらに強化したい部位は?

才木 肩、腕、脚、背中、胸、お尻…。うーん、すべての部位ですね(笑)。筋トレにゴールはありませんから。

聞き手/藤本かずまさ 撮影/神田勲

才木玲佳(さいき・れいか)
1992年05月19日、埼玉県出身。アイドルグループ「Cheer♡1」のメンバー。2015年にはK-1アマチュア大会に出場。WRESTLE-1が設立したプロレスラー養成スクール・プロレス総合学院に入学し、2016年にプロレスデビュー。趣味は食べること、筋育(トレーニング)。