運動後に適切なストレッチは何でしょうか?【長畑芳仁のストレッチの教科書 第23回】

基本的にはスタティックストレッチです

基本的には体を制止させ、反動を使わないスタティックストレッチ(静的ストレッチ)になります。運動後のクールダウンとして、凝り固まった部分をゆっくりと伸ばしていきましょう。筋膜リリースと組み合わせて行うのも効果的です。

ただ、痛みがある場所を伸ばしすぎるのはよくないです。炎症反応が起きている筋肉を積極的に伸ばすと、よりダメージを深めてしまうことになります。ハードな運動をしたあとは注意が必要です。

また、「ストレッチをやる時間がない」という人も多いかと思います。そういった方は、運動後は筋肉を軽く伸ばしてからのアイシングくらいにとどめておいて、お風呂上りに10分、15分ほどの時間をかけるのを日課にしたほうがいいかもしれません。

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最近の研究では、ストレッチは、ケガも予防にも関係ないと言われています。しかし、「スポーツ障害」の定義を少し考えてみましょう。ストレッチでは捻挫の予防できないのは確かです。突き指脱臼、骨折も予防できません。予防できるのは肉離れです。

運動中の起きるケガの多くは肉離れなのです。突き指や脱臼などは、自分ではコントロールできないアクシデントによるものです。しかし、運動中の起きるケガ、つまり「スポーツ障害」である肉離れはストレッチで予防できます。運動を続けていくためにも、やはりストレッチは日常的に行ったほうがよいでしょう。

長畑芳仁(ながはた・よしひと)
1960年、大阪府出身。 特定非営利活動法人日本ストレッチング協会理事長。日本体育協会認定アスレティックトレーナー。 帝京大学講師。早稲田大学教育学部卒業、順天堂大学大学院体力学専攻修了。 2001年「すとれっち塾戸田公園店」開設。専門分野はアスレティックトレーニング、スポーツ科学、アスレティックリハビリテーション。リコーラグビー部など、多数の社会人・大学チームのストレングスコーチ、および日本代表ボートチームのフィジカルサポートなどを務める。「ストレッチまるわかり大事典」(ベースボール・マガジン社)「アクティブBODYストレッチ」(日東書院)など著書多数。
日本ストレッチング協会HP