アジア選手権選考会で学んだこと(阿部美早)【マッチョ女子倶楽部⑨】




コンテストに挑む女性は何をキッカケにトレーニングを始め、どんな日常を送っているのか。そんな内容を阿部美早さんと高橋夏美さんに交互に綴ってもらう連載。今回は阿部さんが、2015年のアジア選手権選考会を振り返る。

みなさん、こんにちは。
いつも読んでいただきありがとうございます!
今回は、2015年の春先に仙台で開催されました、アジア選手権大会の選考会にまつわるお話をさせていただきます。

私が出場しました「ミスボディフィットネス163cm超級」にエントリーした選手は、私と、2014年ジャパンオープン覇者の山本加容子選手の2名でした。
私は2014年のオールジャパンを獲っていますので、客観的に見ると、まさに「一騎打ち」でした。

結果的には、山本選手が優勝し派遣のAチームとして、私はBチームとして、福岡で開催されるアジア選手権大会に出場させていただくことになります。

選考会への取り組み方ですが、短期間での減量を強いられる状況だったために、通常のトレーニングの他に、食事制限と朝の有酸素運動を行って臨みました。朝の有酸素運動では、主にトレッドミルを使いました。スピードを速くして傾斜を上げて設定し、大股でのウォーキングです。お尻と足を引き締めるために行いました。

アジア選手権選選考会へ向けて調整していたころ

試合前夜は、私自身が無意識に「飲むヨーグルト」をイッキ飲みするという、他の選手から驚かれた行動を取りました。
これは選手それぞれ考え方や、自分に合う調整方法がありますので、必ずしも否定するのではありませんが、試合前夜に多く乳製品を摂ったことで、試合当日のステージでの自分の体に、よくない影響を与えたような気がします。
皮膚感が厚く、パリッとした仕上がりには見えづらくなってしまったようです。基本的にシェイプの面で甘いコンディションだったのかもしれません。しかし、調整方法で体はよくも悪くもなるということ、最後の最後まで体を仕上げていく意識を持ち、慎重に考えたり決断したりする大切さを学びました。

選考会のステージにて

また、この選考会で私は優勝できなかった悔しさから、表彰の際に般若のような表情、涙を堪えた顔でステージに立つこととなりました…。
どんな結果でも、競技者として、1人の人間として、舞台袖から登場して退場するまで、華のある凛としたステージングを魅せることが、私の思うミスボディフィットネスという競技だと意識が改革され、固く決意しました。今考えると、あのときの体験は先に繋がる、よい意味で貴重なものになったと思っています。

ミスボディフィットネスの競技3試合目の当時の私は、調整や魅せ方の一部で競技者として欠けているものがあったかもしれません。
けれど今だからこそ、過去のさまざまな体験を重ねて、自分自身が一回り二回り強くたくましくなり、また美しさを魅せたり伝えたりすることができるのだと信じています。

2015年は、アジア選手権大会の選考会、愛知県でのゲストポージング、韓国での日韓親善試合への出場、地元岩手県でのゲストポージング、そしてオールジャパン出場と続きます。

次は初めてのゲストポージング(愛知県)について書かせていただきます!

次回もよろしくお願いいたします。