日韓親善大会の思い出(阿部美早)【マッチョ女子倶楽部⑮】




コンテストに挑む女性は何をキッカケにトレーニングを始め、どんな日常を送っているのか。そんな内容を阿部美早さんと高橋夏美さんに交互に綴ってもらう連載。今回は阿部さんが、2015年の日韓親善大会を振り返ります。

こんにちは、阿部美早です。今回は2015年の日韓親善大会についてお伝えします!

2015年の日韓親善大会は韓国で開催されました。韓国の大会の中に、親善大会の試合が組み込まれていました。大会の名前は「韓国クラス別選手権」でした。
日本は、「日本選手権(無差別)」が一番権威のある最高峰の大会とされていますが、海外では階級別選手権がそれにあたります。

日本代表選手団は……、
フィットネスビキニに椎名智香子選手、ボディビル70kg級に浅野喜久男選手、ボディビル75kg級に山口裕選手、ボディビル85kgに須山翔太郎選手。
そして、ミスボディフィットネスからは私が出場させていただきました。

大会の開会式やセレモニーは大変盛り上がりました。アーティストが熱唱する場面がありましたが、ただの熱唱ではありません。激しくダンスしたり、コメディアンなのか被っていたウィッグを勢いよく投げ飛ばしたり、試合前から呆気にとられました……。また、韓国の選手の方々が音楽に合わせてポージングを入れつつパフォーマンスしたり、まるで余興のようでした。

真面目な場面ももちろんありました。親善大会らしく、韓国代表選手&日本代表選手が両袖から出てきて、真ん中で手を繋いで舞台前方へ登場したりと、選手紹介のようなセレモニーを行いました。韓国側の選手はこの日、各カテゴリーで優勝した選手が出てきます。

試合自体は規定ポーズを取り、形式上審査はしていますが発表はされずに、優劣はつけません。エキシビジョンとしての意味合いが強い試合です。
最後に役員の方々を挟んで記念写真を撮りました。

ちなみに、ミスボディフィットネスの韓国代表選手は、同年アジア大会の優勝者です。バルクがあるうえでシェイプのハードさがあるすばらしい、Lee JinWon選手でした。

大会以外での想い出は……、
試合前夜に坂ダッシュ、試合当日夜にホテルのお部屋でプチ打ち上げ、試合翌朝にトレーニング。

これら文字を見ただけでも、楽しかった記憶がジュワ~と、よみがえります。須山選手の全力疾走……、嫌な顔せずに坂ダッシュにお付き合いいただきました。
朝のトレーニングでは、全員真剣。「韓国の地で、このメンバーで、こんな体験までできて最高だなぁ」という気持ちになったことは忘れもしません。

プチ打ち上げの様子ですが、ステージでは見せない寛ぐ雰囲気……貴重です!

前回、日本選手権大会に少し触れさせていただきましたが、結果は、須山選手は第2位、山口選手は第8位! そして2017年11月スペインで開催される世界大会には、浅野選手と須山選手が派遣選手として出場されます。

みなさんのご活躍を祈りながら、私自身も日常生活の一部であるトレーニングに精進していきたいと思っています。