東京オープン選手権参戦記④【マッチョ編集長のマッチョコラム第9回】




コンテスト当日よりも、翌日のほうが筋肉の張りがよかった。これはボディビルにおける「あるある」ネタである。選手たちは筋肉をパーン!と張らせた状態でステージに立てるように、大会当日は炭水化物をたくさん食べてみたり、舞台のそでで腕立て伏せをしてみたりするのであるが、筋肉の張りのピークを出番のタイミングに合わせるのは経験が必要で、なかなかに難しいものだ。実のところ、筆者はこれまで一度もうまくいったことがないという体たらくだ。大会終了後にドカ食いをして、朝起きたら筋肉にエネルギーが充満してしまい、バキバキの体になっている。毎年、その繰り返しだ。

出番まであと数分。「今回こそは!」という気持ちで舞台袖でパンプアップに励むも、疲れが溜まっているのか、筋肉はまったく張ってこない。ダメだこりゃ。


ステージの脇でふて寝!?

出番直前にゼッケン番号順に整列する。ちなみに、番号は身長順で、背の低い人から並んでいく。パンプアップ前とさほど変わらぬ状態のまま列へ。ちなみに筆者の番号は「10」。「9」番と「11」番は20代の選手。様々な年齢の選手が横一線になって競いあう。これもボディビル競技のおもしろいところではある。


70kg級では最年長となった筆者(47)

いよいよステージへ

練習時間を確保できなかったので、ポージングはほぼぶっつけ本番。ボディビルを始めた当初、もっとも驚いたのがポージングのキツさと難しさ。筋肉に力を入れた状態をキープしなければいけないので、すっごくシンドイのです。で、約1年ぶりにやってみたポージングは……。


やっぱりめっちゃキツかった!

結果は予選敗退。今年も決勝ラウンドには進めませんでした。敗因は「努力不足」です

大会の1カ月ほど前から、なんとかくこのような結果は予測できてはいた。ただ、負けることは目に見えているのに、トレーニングと減量をやめることはできなかった。なんのためにこんなキツいことをしているのか、自問してみても明確な答えが出てこない。これは不思議な感覚だった。


会場で遭遇した面々。プロレスリングNOAHの石森太二選手

当サイト企画「筋トレ女子会ぶっちゃけトーク!」で、本当にぶっちゃけた話を繰り広げた酒井菜穂子さんと花しずかさん

減量期間中、とくに後半になったあたりで「コンテストに出場するのはこれで最後にしよう」と思うのもボディビルのあるあるネタ。筆者も「今年は棄権しようかな」「もう来年は出るのをやめよう」といった思いが何度も脳裏をかすめるも、その反面「減量幅を5kg以内に収めれば、もっと楽に調整できるのでは」「オフシーズンの食事をもっと工夫してみよう」と来年に向けて対策を立てる自分がいた。たぶん、またいつか出場するんでしょうなと遠い目。楽しいか、楽しくないかと言われれば決して楽しいわけではなく、キツいかキツくないかと言われれば間違いなくキツいのだけれど、かといってやめる気にもなれない。ボディビルって不思議な競技です