鶏の胸肉を365日、おいしくいただこう




「私たちの島国には古来からたくさんの自然調味料や知恵があり、ふるさとにはそれぞれの旬食材と食文化・生活があります」

そう語るのは、ふるさと生活・健美食研究家のやまなか順子さん。やまなかさんは百歳以上の長寿の方々が多く住む奄美群島の食文化・伝統文化を17年に渡って研究。そこで得た知恵を発信すべく、奄美観光大使として講演活動、食文化イベントを行っている。

「そして、奄美だけではなく日本中の食文化を研究するようにもなり、その地域で出会ったおいしいものを多くの人たちに届けたいと思うようになりました。現在は地域ブランディングのプロデューサーをやりながら、その土地のおしいもの、すばらしいものをイベントで伝えていきたいと思っています」

去る2017年9月9日、やまなかさんが神奈川・川崎の「カフェ・デニム」にて奄美の食を紹介するイベントを開催。料理はすべてやまなかさんの手作りだ。

これは奄美の代表的な家庭料理である玉子おにぎり。

塩を入れた卵を焼き、ご飯の上にポン! ラップに包んでしばらく置いておくと、味がご飯に染み込んで、とてもおいしくなるのだ。できあがりは、こんな感じ。

もちろん、ゴーヤを使ったお料理も。

ゴーヤのなりみそ炒め、厚揚げの黒糖・しょうが煮、島らっきょううの塩漬け、パパイヤのお漬物、などなど。

こちらは塩豚と野菜の煮物。

キクラゲと玉こんにゃく。キクラゲが主役になるのも奄美料理の特徴の一つ。

使用する調味料は「さしすせそ」(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)、昆布、かつお節、炒り子など自然のもののみ。女性の参加者からは「お通じがよくなった」という報告も。

そして今回、ボーナストラックとして振舞われたのが、この一品。

鶏の胸肉にミョウガ、三つ葉、水菜、そして島ミカンのポン酢ジュレ。アクセントとして、揚げたお麩をトッピング。

皮をとった胸肉は、ジム通いしている人やアスリートにとって馴染みのあるタンパク源。胸肉をいかにしておいしくいただくか。これは、体づくりをしている人たちにとって大きなテーマだ。

そこでVITUP!では、やまなかさんが胸肉料理を紹介する新連載「胸肉365」を開始。タイトル通り、日替わりで掲載していきます。スタートは9月29(ニク)日より。乞うご期待!