「スクワットは裸足でやったほうがいい」と聞きましたが本当ですか?【バズーカ岡田にきけ 第29回】




これから筋トレを始める初心者から、トレーニングを日常生活に取り入れている人まであらゆる悩みに骨格筋のエキスパートであるバズーカ岡田先生に、ズバリきいてしまう連載企画。ラストとなる今回は裸足によるスクワットについて。

利点はあるが裸足でやらなければいけないということはない

裸足で行うメリットは確かにあります。普段、私たちの足はシューズに守られています。素足になると、シューズによるサポートがなくなるため、負荷を足の筋力のみで支えなければいけません。足裏を含めた足全体を鍛えるという観点から言えば、裸足でスクワットを行うのはいいかもしれません。
ただ、重たいものを担ぐため、足の裏には大きな負荷がかかります。高重量のスクワットを裸足で行うと、足は大きなダメージを受けることになります。軽めの重量で、足の指で地面を咬み、どこに重心がかかっているかを敏感に感じながら裸足で行うのは、シューズを履いて高重量を扱う際の基礎をつくるには有効かもしれません。

また、裸足でスクワットができる環境もあまりないものです。5本指のシューズや足袋などを活用するのもいいでしょう。
シューズを履いて生活している現代人が、いきなり裸足で高重量のスクットを裸足で行うにはリスクがあります。メリットもあれば、デメリットもある。利点はありますが、裸足でやらなければいけないということはありません。

構成・プッシュアップ

岡田隆(おかだ・たかし)
1980年、愛知県出身。日本体育大学准教授。JOC強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長。日本体育大学大学院体育学科研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。自身もウエイトトレーニングの実践者として2014年にボディビルコンテストに初挑戦。デビュー戦となった東京オープン選手権大会70kg級で優勝を果たす。16年には日本社会人選手権大会を制し、日本選手権大会にも出場。骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』(アチーブメント出版)『バズーカ式【超効率】肉体改造メソッド』(池田書店)など著書多数。
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