カリスマトレーナーとチューナー&レーサーの異色対談! 岡村和義さん④【髙田一也のマッスルラウンジ 第39回】




大好評「マッスルラウンジ」。チューナー&レーサーの岡村和義さんとの異色対談の4回目。今回は岡村さんがどうしても聞きたかった髙田さんの食生活についてのお話をお届けします。

「筋トレは最終的には健康志向。食のことを知って損はない」(岡村)
「食べることに振り回されない人生はこんなに楽なんだと思った」(髙田)

岡村:髙田さんのことをネットで調べたんですよ。食事が3食全部決まっていて、まったく味をつけずに肉を食べると(笑)。食生活って慣れるものなんですか?

髙田:慣れますね。ここまで極端なことをやりはじめたのは、この2年くらいなんですけど。健康になるためにはどうすればいいかを追求していった結果、今のようなシンプルな食生活に落ち着きました。砂糖を一切摂らなくなってから身体の調子もよくなりましたし、自分には小麦粉が合ってないなと思ったんです。日本人の生活習慣病は、戦後から一気に増えているじゃないですか。そう考えると、食生活にカギがあるんだろうなと。本当はお菓子もアイスクリームも大好きなんですけど、中毒になっていたんだなと分かりました。子どもの頃から当たり前のように食べていたものをやめてみると、意外と食べたいと思わないんですよ。ウエイトトレーニングを始めてからも、週に一回は好きなものをたくさん食べる日をつくっていたんです。それが楽しみになっていましたし、食べても太るわけではないですし。でも、普段こんなに健康に気を遣っているのに、身体によくないものをたくさん入れるなんて自分は何をやっているんだと思って、全部やめました。

岡村:へぇ。

髙田:食べることに振り回されない人生って、こんなに楽だったんだと思います。楽しみがないんじゃないかと言われることも多いんですけど、本当にやせ我慢をしているわけではないんですよ。味も覚えているので、おいしそうだなとは思いますよ。でも、食べたいとは思わないんです。僕は47歳ですけど、やっぱり後輩の若いトレーナーの子たちと一緒にトレーニングしていても、健康面も含め負けるわけにはいかないんですよ。そういうこともあって、いろいろ考えてこの食生活に行き着きました。

岡村:私も筋トレを始めてからは食べてはいけないものが分かってきたので、なるべく食べないようにはしていますけど、それでもゼロにはならないですね。でも、肉なんかはすごい量を食べるんですよね?

髙田:はい。身体に必要な範囲内で収めれば、いくらでも食べていいというのが僕の考えなんです。自分の場合は一般の人より筋肉量も多いし、トレーニングもやっているので、それだけのたんぱく質が必要だなと感じたときは、摂るようにしています。ステーキだったら1キロくらいは食べられますね。昔は食が細くて、一日食べなくてもいいくらいの生活をしていた頃もありました。甘いものやお菓子は好きだったので、そういったものだけで生きていたような時代もあったんですけど、そういった生活に当時はまったく危機感を持っていなかったんです。でも、せっかくの働き盛りに身体がついてこないという反比例的なことが起こるのは嫌だと思ったので、今、自分を使って実験しています(笑)。

岡村:確かに、筋トレももっと早くやればよかったと思いますね。今は筋トレをしない人に対して「何で?」と思いますし(笑)。

髙田:極端に言うと、食もそんな感じです。

岡村:塩はつけるんですか?

髙田:つけますよ。ナトリウムは絶対必要だと思いますし、炭水化物もしっかり摂ります。僕はダイエットをしているときでも、炭水化物を抜くことはしません。三大栄養素がないと代謝も下がるので、必ずリバウンドします。僕の考えというのは価値観だと思うんですよ。僕はたまたま身体が弱い人間だったので、健康に対する価値が非常に高いんです。食生活で健康になれることを知ってしまったので、まわりがどんなに極端だと思うことでもできてしまうんです。もちろん、これをみんなに押しつけることはしませんし、その人に合った食生活を指導するのが仕事だと思っています。でも、こういう仕事をしている人間は、ちょっと振り切っているくらいでもいいのかなと思っていて(笑)。

岡村:それだけできるのはすごいですよ。筋トレって最終的には健康志向なわけですから、そういうことを知っておいて損はないですよね。

取材&構成・編集部/撮影・山中順子

髙田一也(たかだ・かずや)
1970年、東京都出身。新宿御苑のパーソナルトレーニングジム「TREGIS(トレジス)」代表。華奢な体を改善するため、1995年よりウエイトトレーニングを開始。2003年からはパーソナルトレーナーとしての活動をスタートさせ、同時にボディビル大会にも出場。3度の優勝を果たす。09年以降はパーソナルトレーナーとしての活動に専念し、11年に「TREGIS」を設立。自らのカラダを磨き上げてきた経験とノウハウを活かし、これまでに多数のタレントやモデル、ダンサー、医師、薬剤師、格闘家、エアロインストラクター、会社経営者など1000名超を指導。その確かな指導法は雑誌やテレビなどのメディアにも取り上げられる。
TREGIS 公式HP
岡村和義(おかむら・かずよし)
1958年1月1日、埼玉県出身。チューナーであり、SUPER GT 300クラスや全日本プロドリフト選手権(D1)にも参戦するレーサーでもある。生粋のシルビアマニアとしても有名。
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