カリスマトレーナーとプロレス界の鉄人が熱血対談! 小橋建太さん①【髙田一也のマッスルラウンジ 第41回】

大好評「マッスルラウンジ」。今回はプロレス界の鉄人・小橋建太さんとの熱血対談が実現。トレーナーとプロレスラー。ジャンルは違えど、決してエリートではなかったという共通点を持つふたり。仕事を始めた時代の話から対談がスタートしました。

「実績のある人に勝つには練習しかない」(小橋)
「僕は普通の健康すら持っていなかった」(髙田)

髙田:小橋さんはこのたびジムをオープンされたということで(エニタイムフィットネス等々力)、そういったことも含めてトレーニングのお話をお聞かせいただければと思います。

小橋:よろしくお願いします。髙田さんはなぜトレーナーの道に進まれたんですか?

髙田:僕はもともと非常に体が弱くて、まったく運動ができない体だったんです。バンドをやっていた頃は体重が50kgしかなかったんですけど、その頃は体型があまり気になりませんでした。ロックって不健康なほうがイメージに合っていたりするじゃないですか(笑)。でも、24、25歳でバンドをやめて一般の仕事に就こうというときに、ウエイトトレーニングをやって少し体力をつけてみようかなと思ったのがきっかけでした。自分がこういう道に進むとはまったく思っていなかったですけどね。

小橋:そうですよね。ロックミュージシャンからパーソナルトレーナーだから。

髙田:もしかしたら、運動で自分の人生そのものを変えられるんじゃないかくらいの気持ちで臨んでいました。小橋さんはもともと体を鍛えることが好きだったんですか?

小橋:柔道をやっていたときから、好きというより強くなるためには練習をやって当たり前だと思っていました。まわりの人間に勝ちたいならやるしかないと。

髙田:現役時代は練習量が半端ではなかったとよく耳にします。

小橋:自分より実績のある人が多かったので、ただいるだけでは勝てないんです。だから彼らが遊んでいるときも、自分は練習しようと思いました。髙田さんは病弱な状態からのスタートですから、精神的に相当きつかったんじゃないですか?

髙田:僕の場合は普通の健康すら持っていなかったので……。

小橋:まったくそうは見えないですよね(笑)。

髙田:信用してもらえないんです(笑)。

小橋:だからお話に説得力があるんですよ。

髙田:テレビでプロレスラーの方とかトレーニングをしているスポーツ選手の体を見て、別の生き物のように感じていたんです。一般の方たちですら、僕にとってはうらやましい存在でしたから。それが健康になって仕事もできるようになって、少し自分に自信が持てるようになりました。一般の方に指導をする時に、その経験は反映できているのかなと思います。

小橋:一般の人たちと同じ気持ちを経験したことがあるのは大きいですよね。パーソナルって、なかなかそこまで気持ちを込めてできないですから。

髙田:トレーナーを始めたときは、もともと病弱でスポーツ経験がない自分が人に教えることができるのかとか、スポーツエリートのトレーナーの方たちと仕事的に戦っていけるのかと考えたんですよね。自分のほうがスタートがダメだったので、いまだにうらやましく感じるくらいなんです(笑)。

小橋:スポーツエリートからトレーナーになった人は、一般の初心者と同じ段階を経ていないので、「そんなのできて当たり前だろ」と感じる人もいると思うんですよ。髙田さんの場合はもっと下から経験されているので、具体的なアドバイスができるんだと思います。そこが他のトレーナーと違うところなんじゃないですか。

髙田:ありがとうございます。クライアントさんの中にはもっと大きな病気、それこそ小橋さんのようにがんを克服された方もいらっしゃいますし、健康に悩みを抱えている方も多いんです。みんながみんな筋肉をつけたいという目的ではないんですよね。パーソナルトレーニングというのはそういうものなんだなと気づいてからは、自分のダメだった時代の経験を活かせるようになって、指導をしやすくなりました。

小橋:ダメだった時代が、じつは大切だったということですね。僕はチャンピオンになって2週間後にがんがわかったんです。そのときは「何で俺なんだ」と思いました。でも、そのときの経験が引退した今に活かされていると思います。今、苦しんでいる人たちにはその経験が将来必ず役に立つから、腐らないでほしいと言いたいですね。今は将来のために我慢する時期だと。人生ってどうしようもないときもあるじゃないですか。

髙田:そこをどう受け入れてプラスに変えていくかですよね。

小橋:ずっと同じではダメですけど、いつか変えられるときがあるじゃないですか。それを教えられるところが髙田さんの強みですよね。

取材&構成&撮影・編集部

髙田一也(たかだ・かずや)
1970年、東京都出身。新宿御苑のパーソナルトレーニングジム「TREGIS(トレジス)」代表。華奢な体を改善するため、1995年よりウエイトトレーニングを開始。2003年からはパーソナルトレーナーとしての活動をスタートさせ、同時にボディビル大会にも出場。3度の優勝を果たす。09年以降はパーソナルトレーナーとしての活動に専念し、11年に「TREGIS」を設立。自らのカラダを磨き上げてきた経験とノウハウを活かし、これまでに多数のタレントやモデル、ダンサー、医師、薬剤師、格闘家、エアロインストラクター、会社経営者など1000名超を指導。その確かな指導法は雑誌やテレビなどのメディアにも取り上げられる。
TREGIS 公式HP
小橋建太(こばし・けんた)
1967年3月27日、京都府出身。全日本プロレス時代は四天王として活躍。NOAH移籍後、ヒザの大手術を乗り越えてGHCヘビー級王者に輝き、13度の防衛に成功し、絶対王者と呼ばれる。06年に腎臓がんが発覚したが、07年12月に奇跡の復活。13年5月11日に引退し、現在はプロレス興行「Fortune Dream」のプロデュースや解説など、幅広い活動でファンに元気や勇気を与えている。また、2018年4月には自身が代表を務めるジム「エニタイムフィットネス等々力」をオープンした。
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