カリスマトレーナーとプロレス界の鉄人が熱血対談! 小橋建太さん③【髙田一也のマッスルラウンジ 第43回】

大好評「マッスルラウンジ」。プロレス界の鉄人・小橋建太さんとの熱血対談の3回目。今回のテーマは「年齢に合ったトレーニング」。過去にとらわれず、今の自分を受け入れることの大切さを語り合いました。

「今の自分に何が合っているかを知ってほしい」(髙田)
「無理なチャレンジよりも継続することが大切」(小橋)

小橋:今日は髙田さんとの対談ということで、トレーニングをしてきたんです。トレーニングの話をするのに、トレーニングをしないわけにはいかないだろうと思って。対戦するときは準備をしないと(笑)。トレーニングをやると安心感もあるんですよね。でも、現役時代と比較するとトレーニング量は減ったので、50代の体というのは感じますけどね。

髙田:今はどのようなトレーニングを?

小橋:やっぱりウエイトトレーニングですね。ケガもあるので、昔のように重い重量をグッと挙げるのではなく、年齢に合ったトレーニングを実践しています。年配の方々は「昔は俺も挙げたんだけどな」とおっしゃることが多いんです。たしかにそうなんですけど、今の自分を受け止めて、軽いもので効かせることを考えたほうがいいと思います。無理をするとケガをしたりするじゃないですか。無理をするのではなく、自分の体をつくる上でどんなトレーニングが合っているかをもっとみなさんに知ってほしいですね。

髙田:僕もまったく同じことを感じていたんです。食事を含め、今の自分に何が合っているかですよね。病気になってしまったら、仕方なく病気に合った栄養を取らなければならないわけですし、そうではない段階のうちから今の自分にどういうものが必要なのかを知識として知っていただきたいです。でもたしかに、若いときと今を比較して「あの頃だったらあんな重いのができた」とかって、男にとって大きいものだったりするんですよね。

小橋:たしかに男はありますよね。「昔は挙げたけど」という自分を一回受け入れて、もういいじゃないかと。

髙田:人生においても、受け入れることはすごく大事ですよね。

小橋:ジムで聞かれても「ケガもあって、今は重いものが持ち上げられないんです」と答えています。会員さんにも「自分が今できるトレーニングをやりましょう」と言いますね。

髙田:結局、何のためにトレーニングをやるかと言ったら自分のためですからね。他人と照らし合わせると重さで負けられないというプライドが出てきてしまって、最初は体にいいことをしようと思って始めたのに結果的にケガをしてしまったりとか。ボディビルをやっている頃はゴールドジムで働いていたんですけど、重いものが持てないと思われたら嫌だなという気持ちがあったので、わざと重いものをやったりしていました。本当はもっと軽いもので効かせたいと考えていたんですけど「髙田がトレーニングをしていたけどショボかった」とか、インターネットに書かれてしまったこともあったので(笑)。今はまったく気にならないですけどね。重さで無理をして逆に筋肉がつかないこともあるじゃないですか。そういうことを改善してあげるのがパーソナルトレーナーだと思うので、うまくその方に合った説明をしなければいけないと思っています。

小橋:トレーニングの本質はそこにあるんじゃないよともっと教えたいですね。そりゃあ、パッと見は200kgをつけていたらウォーとなりますけど(笑)。

髙田:ああいう風にならなければダメなんじゃないかと思ってしまったりするんですよね。でも、それはある種特別な人たちであって、そんなに自分の中のハードルを上げなくてもいいと思います。

小橋:無理にチャレンジするよりも、トレーニングを継続することのほうが健康のためになりますよね。重たいものを挙げても、単発だったら力が強い人というだけですから。

髙田:クライアントさんの中に、まったく目標を持っていない方がいらっしゃるんです。いつまでにこうなりたいというものがない。でも、ジムにはずっと来てくださって結果として体が良くなっていると。僕はその方々がすごく不思議だったんですけど、今になって考えると自分の中では健康に対する何かしらの目標を持っていたと思うんですよ。先月より良くなっているとか、去年より今年のほうが良くなっているということを目標に変えていたのかなと思うんです。

小橋:あらかじめ目標を決めるのではなく、トレーニングをやっていくうちに少しずつステップアップしていくんですね。

髙田:そうですね。具体的な目標は一切おっしゃらないんですけど、絶対に続けますし、高齢になっても健康をキープされていますし。すごいなと思います。

小橋:たぶん生活の一部になっているんですね。

髙田:はい。完全に習慣になっているんだと思います。僕は最初にウエイトトレーニングを説明するときに、食事と睡眠と同じくらい大切ですという話をするんですけど、やっていくうちに理解していただけるんです。何事も続けないことにはわからないですよね。

取材&構成&撮影・編集部

髙田一也(たかだ・かずや)
1970年、東京都出身。新宿御苑のパーソナルトレーニングジム「TREGIS(トレジス)」代表。華奢な体を改善するため、1995年よりウエイトトレーニングを開始。2003年からはパーソナルトレーナーとしての活動をスタートさせ、同時にボディビル大会にも出場。3度の優勝を果たす。09年以降はパーソナルトレーナーとしての活動に専念し、11年に「TREGIS」を設立。自らのカラダを磨き上げてきた経験とノウハウを活かし、これまでに多数のタレントやモデル、ダンサー、医師、薬剤師、格闘家、エアロインストラクター、会社経営者など1000名超を指導。その確かな指導法は雑誌やテレビなどのメディアにも取り上げられる。
TREGIS 公式HP
小橋建太(こばし・けんた)
1967年3月27日、京都府出身。全日本プロレス時代は四天王として活躍。NOAH移籍後、ヒザの大手術を乗り越えてGHCヘビー級王者に輝き、13度の防衛に成功し、絶対王者と呼ばれる。06年に腎臓がんが発覚したが、07年12月に奇跡の復活。13年5月11日に引退し、現在はプロレス興行「Fortune Dream」のプロデュースや解説など、幅広い活動でファンに元気や勇気を与えている。また、2018年4月には自身が代表を務めるジム「エニタイムフィットネス等々力」をオープンした。
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