「SPORTEC 2018」に行ってきました~後編 マイナス180度の世界を体感【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第23回】

VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか?
先週の連載でお伝えしたように、7月25日~27日の3日間、東京ビッグサイトにて開催された「SPORTEC 2018」を訪問してきました。

前回は“上がらずのダンベル”やVR体幹トレーニングマシーンの情報をお届けしましたが、実はこの日、私は朝一番でトレーニングをこなしていて、体が張った状態でした。78㎏のダンベルが持ち上がらなかったのはそのせい……というわけではありません。ただ、すでに体が消耗していたため、トレーニング器具巡りはやめて癒しを求め歩くことにしました。

プロテインの試飲やプロテインバー、サラダチキンなどの試食も多数用意されていて、デパートで試食を楽しむおばさんのごとく、差し出されたものはすべていただきました。美味しかったものは後日ネット通販で購入したいと思ったりもしています。

さて、癒しを求めて練り歩いていると、ちょっと気になる器具を発見。アイソン株式会社さんのブースでは、気持ちよさそうに背中を伸ばしている人たちがたくさんいました。

この形は小学校の体育の授業でやった背中合わせのストレッチではないでしょうか? 身長差があるコンビでやると拷問になってしまう、キン肉マン世代が「ロングホーン・トレイン」(モンゴルマンとバッファローマンの合体技)と呼んだ、あの背中合わせストレッチですよね?

「まさしくその通りです。カップルストレッチ(と言うそうです)を一人でできるストレッチ機器なんです。子供は体育の授業でやったりしますが、大人になるとなかなかやる機会がないと思います。大人はデスクワークで体が固まってしまっているので、本当ならば体の柔らかい子供よりも、大人のほうがこのストレッチをやるべきなんです」

こう説明してくれたのはアイソン株式会社企画営業部課長の石橋さん。こちらの機器の正式名称は「ABUBA(アブバ)」。ボタン一つでスタートから戻るところまで完結できるので、一人で簡単にカップルストレッチができます。

ベルトで腰を固定してスタートボタンを押すと、ゆっくり体が反っていきます。ABUBAに身を委ねれば、胸部・腹部・股関節・大腿部・肩部・背部・腰部・臀部と全身をストレッチすることができるのです。

写真で見ると苦しそうに見えるかもしれませんが、体が伸びているのが実感できてすごく気持ちいいです。どこまで倒れるのか不安を抱えながらやった1回目よりも、ABUBAのポテンシャルを知った2回目のほうが安心して身を委ねられたため、格段に気持ち良さを増しました。体育の時間、2人組になれずにあぶれてしまうタイプだった人も、これなら安心。一人でもカップルストレッチが可能です。

ストレッチですっきりした私がさらにすっきりするため、次にやってきたのはこちら。東京サラヤ株式会社さんのブースです。ガウン姿で人前に出ていき、ペラペラと喋ってきました。

なぜガウン姿なのか? こちらのブースは全身冷却装置『クライオシャワー CS-2000』を体験できるというもの。この装置のなかに入ってパンツ一丁になってマイナス180度の液体窒素を浴びるのです。外は暑いし、トレーニングして体は熱くなっているし、涼しくなりたいぜ!という能天気な発想で参加させてもらいました。

「さあ、涼しくしておくれ」と呑気な私に対して、スタッフさんから「危ないですから絶対に下を向かないでください」とシリアスな忠告が入ります。マイナス180度の世界ですから、無防備な顔が冷気に触れるのは危険なのです。スタートボタンが押されると、装置の中に冷気が広がって一気に冷えていきます。

冷凍庫の中に入っているような感じ(入ったことないけど)ですが、寒いという感覚以上に体がクリアになるようで気持ちいい。元気になるような感じです。それもそのはず。この『クライオシャワー CS-2000』は、猛暑を凌ぐための装置ではなく、アスリートの疲労回復や治療に使われているものなのです。確かに筋肉の疲労が短時間で癒されるような気がしました。

というわけで、ほんの一部ですが2週に渡ってSPORTECで体験した機器を紹介させてもらいました。健康やトレーニングに関する機器は日々進化しています。ここで得た情報はもちろん、それ以外にもVITUP!で新しい情報をどんどん発信していきたいと思います。

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアンの取材を手がける。