インターハイで感じた応援という日本の文化【編集部員コラム「気まぐれVITUP!」】by副編集長:木村




VITUP!副編集長の木村です。
実は先週から1週間、現在開催中の「2018 彩る感動 東海総体」、バスケットボールの取材で名古屋へ出張でした。

「名古屋は暑いでしょ?」

なんて周りに言われるのですが、大会期間中は朝10時開始の第1試合(のために9時には会場入り)から、15時からの第4試合終了後もろもろの後処理が終わる18時くらいまで、ずっと体育館の中にいるので、みなさんが思うような猛暑はまったく感じていません(笑)。40度超の日もあったらしく、むしろもっともっと夏の日差しを浴びたかったくらいなのですが……。でもやっぱり、19時過ぎてもムワっとする空気を感じたり、暑すぎて食品サンプルが解けたというニュースを聞いたりすると、やはりここは名古屋なんだなと実感する次第です。

男子の主会場となった一宮市総合体育館

さて、バスケの話はしません。バスケは素人ですから(汗)。
自分が気になっていたのは学生たちの「応援」でした。

実は高校バスケの試合を現地で見るというのはこれが初めて(Bリーグは何度かあるのですが)。いったいどんなもんだろう……と見てると、まずは男子。

いやぁ野太い。
高校サッカーはよく見るのでなんとなくわかっていましたが、バスケの定番の守備時の「ディーフェンス!」という声なんて、コートレベルにいると、まさに地響きを感じるくらい。声の力を体感できるのは屋内スポーツだからこそ。「かけ声」とともに、クォーター間など試合中断中は「応援歌」をよく歌っているのですが、これはサッカーなどの影響なのか、Jリーグクラブが歌っている「チャント」を使っている高校が多かった印象です。

自分も全試合をみたわけではないですが、J2の松本山雅FCがゴール時に歌っていて、高校野球の応援でもかなり増えてきた「SEE OFF」(BRAHMAN)がよく聞こえてきました。
※2014年放送のテレビ朝日系「アメトーーク!」の高校野球応援歌ランキングで2位に入った影響も大きいのかもしれません。

続いて女子。

こちら、大阪桐蔭高校の応援席。
なんともかわいらしい。男子同様に掛け声や応援歌もあるのですが、得点が決まるとみんなでフリ付きのダンスをしたりするんです。これを応援席の生徒のみならず、ベンチメンバーもやるんですね。なかなか、面白い。なかなか、かわいらしい。

大阪桐蔭は準決勝で敗れてしまったのですが、全国大会四強という中でも、良い意味でピリピリしすぎることなく、熱さの中に楽しい雰囲気を作り出している姿は素敵だなぁと思いました。

さて。

「応援って意味はあるのか? やるのは選手たちだろう」
とか、
「試合中みんな歌い続けるって応援なのか? 欧州や南米は試合の流れに従って声をかけてる」
なんて声を聞いたりします。

自分は、統率された応援によって作り出される雰囲気・空気、そして言葉は人の心を動かすものだと信じています。だから自分はサポーターとして試合中は全力で声を出して跳び続けるし、ここにいた高校生たちも、コートに立つ選手の力になりたい!という思いで、声を出し続けているし、独自の応援方法で空気を作って盛り上げているんだと思います。

海外なんてマネする必要もないし、海外は海外、日本は日本。
Jリーグなどのプロスポーツから学生のアマチュアスポーツ、はたまた小学校の運動会まで、みんなで一緒に声を出して空気を作る応援って、今後も続いていくであろう日本の文化として大切にしていきたいなぁと思います。

そんなことを考えながら高校生たちのプレー、というか会場全体の空気感を楽しめた1週間。
味噌カツ、きしめん、あんかけパスタ、カレーうどん、天むす、味噌煮込みうどん……名古屋らしい美味しいもんもいっぱい食べたので、思い残すことはありません(笑)。

木村雄大(きむら・ゆうた)
1986年11月20日、愛知県出身。千葉県鎌ケ谷市で学生時代を過ごし、柏南高校を経て獨協大学へ。IT企業に就職後、2015年4月にライトハウスに入社。スポーツの書籍の編集、エンタメ誌の記事執筆などを行う。
Twitter→@Caesar17_yk