【石森太二の「TAIJI THE WORLD」第2回】ウエイトトレーニングの師匠・山本義徳さん

プロレス界でも屈指の筋肉美を誇る石森太二選手の連載コーナー『TAIJI THE WORLD』がスタート。トレーニング論やボディメイク術、あるいはトレーニング方法なども紹介していく。今回はウエイトトレーニングの知識をより深く教えてくれたボディビルダーの山本義徳さんとの出会い、そしてトレーニングの変化について。

山本さんから学んだ高重量トレーニング
現在はクロスフィットトレーニングも

ボディビルダーの山本義徳さんと出会ったのは、プロレスラーとしてデビューして2年が経った頃。体作りのプロにトレーニングを見てもらって、カルチャーショックを受けました。もともと筋トレは好きだったので、ヒマがあればジムに行っていましたが、山本さんと出会って、自分のやり方の間違いに気づかされました。

デビューしてすぐの頃は、とにかく体を大きくしたいという気持ちがあって、ただがむしゃらにトレーニングをしていました。ベンチプレスでもカールでも、回数はメチャクチャ多かったし、セット数もかなり多かったと思います。回数を多くやれば、それで筋肉が大きくなると勘違いしていたんです。そんなときに山本さんと会ってカウンセリングをしてもらい、そんなに回数やセット数を多くしなくていいというアドバイスを受けました。

山本さんのトレーニングは基本的に高重量低レップ。きれいな正しいフォームでやれば、1日3~4種目、各3セット程度でしっかり効かせることができる。がむしゃらに回数を多くやっていたときよりも、高重量で追い込むことで確実に筋肥大していくのがわかりました。自分でもこれは面白いなと思って、そこからは『アイアンマン』や『トレーニングマガジン』、トレーニング関係の本を読んだりして、自分なりにも研究するようになっていきました。トレーニング方法はさまざまで、人によって合うものもあれば合わないものもある。だから自分で実際に試してみて、自分に合うものを模索していきました。山本さんにトレーニングのヒントをもらったことで、もともと好きだった筋トレがさらに楽しくなりました。

山本さんと出会った頃と比べれば、今は格段にトレーニングに対する知識は豊富になっていると思います。ただ、筋トレに「これでよし」という正解は一つではないので、今もまだ模索中と言っていいのかもしれません。最近はクロスフィットのアジアチャンピオンの方と知り合う機会がありました。その人のトレーニングもすごく面白いものです。

クロスフィットはさまざまな実用的な動作を高い度合いで行なうストレングス、コンディショニングプログラムです。今までやってきたボディビル的なトレーニングに加え、瞬発的なスナッチやクリーンといった動きを取り入れています。ウエイトリフティングでやるようなトレーニングは、あまりやったことがなく真新しいものだったので、すごく新鮮でした。ほかにも400メートル走や800メートル走があったり、1マイル走ったり、あるいはメディシンボールを使ったり、動きが連動するようなトレーニングをしています。16~17年ウエイトトレーニングをやっていますが、初めてのことも多くすごく刺激になっています。

現在はよほど疲れていない限り、こうしたトレーニングをしていますが、今のところクロスフィットトレーニングをするのは、ウエイトトレーニングとは別の日にするようにしています。ビルディングに関してはBIG3は外さない。そこから逃げたら終わりだと思っているので、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトは必ず高重量でやる。高重量でやるというのは、やはり山本さんの影響です。山本さんの影響でボディビルの大会にも出場したことがあるのですが、その話はまた次回にしましょう。

撮影/神田勲

石森太二(いしもり・たいじ)
1983年2月10日、宮城県出身。闘龍門に入門し、2002年5月11日、メキシコ・アレナ・コリセオでの橋本史之戦でデビュー。2006年からNOAHに参戦し、GHCジュニアヘビー級王座最多防衛記録となる10度の防衛を記録。2018年にNOAHを退団し、現在は新日本プロレスを主戦場として、ジュニアヘビー級戦線で活躍している。プロレス界でも屈指の筋肉美の持ち主。