ホテルのランステが活動拠点!「皇居ランナーズ交流会」 ~ランニング開始前編~




日暮里、池袋、幡ヶ谷、神保町、浅草と都内の5か所に訪日外国人向けの宿泊施設としてのホテルを営業するサクラホテル。その中の一つ「サクラホテル神保町」は、実はランナーズステーションとしても営業しています。

そんなサクラホテル神保町にて、毎週木曜日19時30分から開催されるのが、「皇居ランナーズ交流会」と呼ばれる、皇居ランナーたちが集まるサークルです。参加料1,500円で、荷物預かり、シャワー利用、さらには夕食まで用意されるという、まさに至れり尽くせりのプラン。宿泊客の方たちも参加するので、外国人の参加者が多いのも特徴の一つです。今回は、そんな国際色豊かな場所で行なわれている、サークルの取材を敢行してきました。

毎週木曜日になると集うランナーたち

一見おしゃれなカフェに見えるこの建物こそが、サクラホテル神保町です。1階はカフェ・バーとして開店しており、2階以降に宿泊客用の部屋が用意されています。普段は、このホテルの利用客が出入りしているものの、19時を境に会社終わりの、しかも様々な国籍のランナーたちが集まりはじめます。ランニング開始前にカフェスペースで食事をする人もいたりと、利用の仕方は人それぞれです。

併設のカフェバーはメニューが豊富

荷物をフロントに預けてから、更衣室でランニングウェアに着替え終わると、ホテルの前で準備体操を始めます。そこで軽く運動をしながら、参加者たちが自己紹介をしていきます。この日の参加者は全部で8名。そのうち初参加者は私を含めて、3人。一人はホテルに滞在中の方、もう一人は近くの大学院に通う留学生の方です。他の人たちは毎週参加しているベテランの方々ばかり。

聞きなれない言語が入り乱れ、緊張の面持ちで準備運動をしていると、常連のみなさんが優しく話しかけてきてくれます。
準備運動をしている私に最初に話しかけてくれた女性が、周さん。彼女は中国の出身で、現在は日本の企業で働いているとのこと。このサークルの主宰者の一人で、フルマラソンの完走経験もある本格的なランナーです。

もちろん、個々のサークルは上級者ばかりが集まるというわけではありません。むしろ日頃の運動不足の解消のためという方々が多く通われています。しかも運動だけなく国際交流も図れたり、普段仕事では出会えないような人たちとも出会えたりと、一石三鳥なのがこの「皇居ランナーズ交流会」なのです。

ランニング開始前に毎回撮影される記念写真

自己紹介と準備体操が整ったところで、ランニング開始ポイントに移動します。皇居の外周は平日にもかかわらず多くのランナーたちが走っているので、最初に集合のポイントとなる場所を決めておく必要があるのです。
走り始めること約5分。ちょうど体があったまってきたところで、スタート地点に到着!

皇居外苑は一周、5.5kmなので、初心者が多少歩いても、およそ1時間少々あれば走り切れる距離です。「皆さん熱中症だけには気を付けてください」と、周さんもランナーの皆さんにアナウンスします。「自分のペースで、無理せず、きつくなったら歩いてください。私は一番後ろにいるので、ペースはいくらでも落としてもらって大丈夫です」と、周さんがそう言うと「よろしくお願いします」の掛け声で、「皇居ランニング交流会」のランナーたちは一斉に走り始めました。和気あいあいとしたムードで、いよいよランニング開始です。

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取材・文/須崎竜太 撮影/中田有香