テーピング入門【前編】

テーピングはスポーツのケガ予防や応急処置には欠かせないもの。ドラッグストアやスポーツ用品店で簡単に購入できることもあり、学校部活やスポーツクラブの活動でも使用されることが多い。しかし、正しい使い方を理解して使用している人はどれだけいるのだろうか? 正しいテーピングの使い方を習得すれな、スポーツをより安全に楽しむことができる。そこで株式会社ニトムズ様協力のもと、コンシューマ事業部門 営業部 東京営業2グループ チーフマネージャーの岩切大作さんに、テーピングの基礎知識と、使い方を紹介してもらった。

目的はケガ予防と応急処置、再発予防

日本にテーピングが伝わったのは1960年代以降のことで、1970年代後半からスポーツ界でも少しずつ使われるようになってきた。当時は伸縮性のあまりない包帯のような白いスポーツテープだけだったが、1988年のソウルオリンピック以降、キネシオロジーテープが普及。白いテーピングは年々減少傾向にあり、現在はフィフティフィフティ、もしくはキネシオロジーテープのほうが多くなっている。

テーピングの目的はスポーツ時のケガの予防と、ケガをしたときの応急処置、そして治療、リハビリを経て競技へ復帰した際の再発予防だ。テーピングの種類は大きく分けるとキネシオロジーテープとスポーツテープに分類され、ケガの種類によって使い分けることになる。

ケガの種類には「スポーツ障害」と「スポーツ外傷」がある。スポーツ障害とは、同じ動作の繰り返しによって起こる、オーバーユース症候群のこと。野球肘やテニス肘、ジャンパーのヒザなどに起こりやすい障害だ。一方、スポーツ外傷とは運動時にひねったり、ぶつけたり、転んだりして外からの力によって起こるケガのこと。突き指や捻挫、骨折などがこれに含まれる。

スポーツ外傷の場合は、捻挫や突き指といった靭帯損傷などの関節にかかわるケガのため、主に伸縮性・非伸縮性のスポーツテープを使用して、関節の動きを制限することが大事になる。テーピングを巻く際、動きを制限したい方向を間違えて固定してしまうと逆効果になるので、注意しなければならない。

スポーツ障害の場合は、主に伸縮性のキネシオロジーテープを使用して筋肉をサポートすることが大事。スポーツ障害は同じ動作の繰り返しにより関節に痛みが出ることが多く、その関節を動かす筋肉をサポートするために、伸縮性のあるキネシオロジーテープを使用する。キネシオロジーテープは、関節の可動域を制限するスポーツテープとは異なり、筋肉に沿って貼るテープ。筋肉に沿って貼ることにより、筋肉の正常な動きをサポートしてくれる。

キネシオロジーテープを貼る際にはいくつかの注意点がある。筋肉を伸ばした状態で、テープを引っ張らずに貼ることがポイント。筋肉と同じ方向に沿うようにして貼るとサポート効果が高まる。

では、実際に岩切さんにテーピングの貼り方をレクチャーしてもらおう。まずは捻挫予防のテーピング。捻挫予防として主につま先を持ち上げる作用を持つ前脛骨筋と、主に足首を外反させる作用を持つ長腓骨筋を保護するようにテープを貼っていく。

前脛骨筋にテーピングを貼る
前脛骨筋に続き、長腓骨筋にもテーピングを施す

予防は前脛骨筋と長腓骨筋の保護でOKだが、足首を捻挫した経験がある人の場合は、足首を正しい位置に安定させるためのテーピングも行うとより安定する。

 

実際のテーピングのやり方は動画をチェック↓

一人でやるのが難しいという場合は、あらかじめ切られていて説明書に沿って貼っていけば簡単にテーピングができる「かんたんテーピングシリーズ」を利用するのもよいだろう。

 

次回はヒジ・手首のテーピング、足をつりやすい人のためのふくらはぎのテーピングを紹介!

取材&撮影/佐久間一彦
取材協力=株式会社ニトムズ