【石森太二の「TAIJI THE WORLD」第8回】日焼けは幸せ効果がある




プロレス界でも屈指の筋肉美を誇る石森太二選手の連載コーナー『TAIJI THE WORLD』。プロレスラーはボディビルダー同様、より体をカッコよく見せるために日焼けしている選手が多い。週に一度は日焼けをしているという石森選手なりの日焼けへのこだわり、そしてケア法とは!?

日焼けは段階を踏むこととケアが大事
幸せホルモンが分泌される

体づくりとは直接の関係はないかもしれませんが、今回は日焼けについての話をしていきましょう。ボディビルダー同様、プロレスラーも体の見栄えはとても大事です。自分が入門した闘龍門の校長を務めていたウルティモ・ドラゴンは、アメリカやメキシコといった世界を舞台に活躍していたレスラーであり、体の見栄えにはかなりこだわるタイプでした。自分はもともと東北と育ちで色が白かったので、デビューしたばかりの頃は、「せっかくそんなにいい体をしているんだから、もっと見栄えが良くなるように日焼けをしろ」というふうに言われていました。

メキシコにある闘龍門ジムの屋上には日焼けをできるスペースがあったので、練習以外の時間は屋上に行って日焼けをしていました。今はマシンを使って肌を焼くことが多くなりましたが、夏場は天然の陽を浴びて日焼けをしています。やはり天然の日焼けは気持ちのいいものです。

一般の人の場合は、あまり日焼けマシンを使って肌を焼くということはないかもしれませんが、最近はフィットネスクラブやジムにも日焼けマシンが常設されているところも増えています。利用してみたいなと考えている人の参考になるように、自分の場合の例を紹介しましょう。

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もちろん、体質によって日焼けに向いていない人もいます。まずは10分だけ試してみて、肌が真っ赤になったりしないか、様子を見てから次のステップにいくほうが安全です。日焼けした後のケアも大切です。自分の場合は敏感肌なので、ケアは欠かせません。水分を多めに摂ったり、保湿剤をしっかり使うようにしています。とくにBODY SHOPのボディバターを愛用していて、結構たくさん塗っています。これを使うと使わないとでは、だいぶ肌のダメージが違ってきます。

日焼けは見た目をカッコよく見せるという狙いもありますが、実は他にも良い効果があります。日焼けをすると、セロトニンが分泌されるのです。このセロトニンとは、心のバランスを整える伝達物質で、「幸せホルモン」と呼ばれています。これが不足すると、鬱になりやすかったり、暴力的になったりすると言われています。逆にセロトニンが分泌されると、意識と体が活動的になり、元気がでます。

よく日焼けをして色が黒い人は陽気でテンションが高いと思います。それは、このセロトニンが分泌されている効果が大きいのだと思います。日焼けをしている人で暗い人ってあまりいないですよね? それは日焼けによって幸せホルモンが出ているからなのです。

体を鍛えて、日焼けをする。ちょっと元気がないなというときは、筋トレ&日焼けを試してみてください。

石森太二(いしもり・たいじ)
1983年2月10日、宮城県出身。闘龍門に入門し、2002年5月11日、メキシコ・アレナ・コリセオでの橋本史之戦でデビュー。2006年からNOAHに参戦し、GHCジュニアヘビー級王座最多防衛記録となる10度の防衛を記録。2018年にNOAHを退団し、現在は新日本プロレスを主戦場として、ジュニアヘビー級戦線で活躍している。プロレス界でも屈指の筋肉美の持ち主。