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アジア初開催となった世界一アツい氷上バトルに1万人が熱狂!【Red Bull Crashed Ice Yokohama 2018】




アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れた競技「アイスクロス・ダウンヒル」の世界選手権AT SX Red Bull Crashed Ice World Championship(ATSXレッドブル・クラッシュドアイス・ワールドチャンピオンシップ)の2018‒19シーズン開幕戦が、12月7日(金)8日(土)に横浜市にある臨港パークで行なわれた。

(c) Armin Walcher / Red Bull Content Pool

アジア初開催となった今大会には、20ヵ国の男女146名が出場。日本からは、選考会を通過した15名の選手が本戦出場を果たした。タイムトライアルで決勝進出を決めたインラインスケートのハーフパイプで幾度も世界チャンピオンに輝いている安床武士と、昨シーズン・ランキング10位の山本純子に続き、7日(金)に開催されたLast Chance Qualifier(最終予選)を、同志社大学アイスホッケー部の山内斗真と、現役高校生の吉田安里沙が勝ち抜き、計4人の日本人選手が決勝に駒を進めた。

決勝ラウンドではくしくも安床と山内、女子も山本と吉田が 1回戦から同組となる組み合わせに。1ヒート4名で行なわれる同レースは、タイムに限らず2位以上のゴールが次に進む条件となっており、唯一山本が準々決勝にコマを進めた。準決勝は3位で敗退となったものの、5位〜8位決定戦(Small Final)で2位となり、総合6位という結果でシーズン初戦を終えた。レース後、山本は「目指していたファイナルには届きませんでしたが、自分のベストを尽くして最後まで走れたので良かった。走っている時に自分の名前を呼んでいる声が聞こえてきて、凄く勇気づけられました。コースを造る人、レースを運営する人など、凄く沢山の方々によって大会を成功できたと思います」と笑顔を見せた。

(c) Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

スタートからゴールまで1レースにかかる時間は約40秒という短い戦いではあるものの、高低差22メートル、⻑さ350メートルの氷のコースを滑り切るには、相当な体力が必要だ。大学の体育会系アイスホッケー部で日々トレーニングを続けている山内はこれまでの練習を振り返り「スケーティング技術には自信はありましたが、ジャンプやハーフパイプの上り下りには慣れていなかったので、通える限りインラインスケートの練習をしてきました。一日5時間くらいインラインの練習をして、そのあとは氷上での練習会、夜はアイスホッケー部の練習とコンパクトに練習を詰めて結構過酷な練習内容だった」と話した。

(c) Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

2日間で約1万人の観客が訪れた「Red Bull Crashed Ice Yokohama 2018」。今シーズンはこの後、2月にユヴァスキュラ(フィンランド)とボストン(アメリカ)で開催されることが決定している。いずれは、五輪種目への採用を目指している同競技は、今後の選手の育成と海外大会に参加するための資金面の支援が必須。安床は「競技を行なう上で、インラインスケートとアイススケートの練習は必須だが、インラインスケートは禁止されていない公園などで練習することもできるので、始めるハードルは高くないかなと思っています。ですが、練習環境や資金面での問題が大きいのは事実です。今から競技を始める子たちのためにも、日本開催ということをきっかけに、今の現状を知っていただけたらと思います」とし、吉田も「私のような女子高生でもチャレンジができるんだということを多くの人に知ってもらえたら嬉しい」と呼びかけた。

 

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