狂気の男との豪華共演も実現! バズーカ岡田先生トレーニングセミナー

筋力トレーニングが一般に広く普及してきている昨今。とはいえ、世の中には様々な情報があふれ、どれを信じればいいのか選択が難しいもの。VITUP!はつねに信頼できる情報を意識してお届けしているが、さらに向上心のある人には専門家の書籍やセミナーなどを活用し、ノウハウを吸収することもオススメしたい。
3月17日、静岡県菊川市にあるスポーツクラブS&Cの11周年イベントとして、VITUP!の連載でもおなじみの骨格筋評論家「バズーカ岡田」こと岡田隆先生のセミナーが開催された。ジム会員を中心に約60名のトレーナーやトレーニーが集う中、ボディビルダーの合戸孝二もスペシャルゲストとして参加。座学と実技の2部制でセミナーが行なわれた。


第1部は「バズーカ岡田式除脂肪メソッド」として、グラフを用いながら90分間の講義が行なわれた。「『栄養』『運動』『休養』。一つひとつをパーフェクトにしていかないと、どれだけトレーニングをがんばってもムダになってしまう」と3つのテーマを挙げ、まずは「運動」であるトレーニングの話からスタート。中でもオールアウトの重要性がメインだった。

「限界まで出し切ったほうが細胞は大きくなろうとするので、筋トレはオールアウトすることが大事です。10回くらい挙げられる重量でやるのが筋肥大におけるゴールデンスタンダードですが、10回3セットをずっと続けている人たちは、伸びる要素が伸ばされ尽くされています。

いろいろな重量でオールアウトまで持っていかないと、筋肉やそれを取り囲む組織が大きくなろうとする反応は引き出し切れていないかもしれません。100キロ挙げられる人が30キロの重さで限界まで出し切るのは難しいですが、科学では効率が悪いと言われることもやって、少しでも成長していくことを考えなければいけません」

続いて、「いい運動をするためにはいい栄養が大事です。オールアウトできないようなガソリン切れの状態にならないように、エネルギー源のメインとなる糖質を摂りましょう」とテーマが栄養に移る。効果的な糖質の摂り方や3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)のコントロール法など、多岐にわたって講義が進んでいく。

「食物繊維が足りないと便秘になりやすいだけではなく、肥満、糖尿病、心疾患のリスクアップなど、いろいろな問題が起こります。ただ、食物繊維は野菜から摂るだけでは絶対に足りません。意外と知られていませんが、食物繊維は炭水化物に多く含まれています。米や麦などの穀物からは食物繊維を摂ろうという意識すらない人が多いから、どんどん炭水化物を制限して食物繊維不足になりやすいんです」と語り、今話題となっている「スーパー大麦」を推薦した。

「キャベツが100グラムあたり不溶性食物繊維1.4グラム、水溶性食物繊維0.4グラムなのに対し、スーパー大麦は不溶性食物繊維17.7グラム、水溶性食物繊維4.9グラムも入っています。私は鶏の胸肉200グラムを茹でたものと野菜を焼いて少し味つけをしたものの上に、スーパー大麦をかけて食べています。

ごはんに混ぜて炊いておにぎりにしてもいいですね。おにぎりは炭水化物が多くてタンパク質が少ないのが弱点でしたが、炊飯器にサバ缶とスーパー大麦を入れて炊けば、おにぎりの概念を超えた“ニュートリションボール”の完成です。食物繊維、タンパク質、炭水化物、脂質がすべて摂れる。完璧ですよね」

そしてテーマは「休養」へと移る。「有酸素運動で心拍数の上がりが速いなと感じた日は、前の日の睡眠時間がわずかに少なかったり、寝る前にギリギリまで仕事していたりすることが多かったんです」と質のいい睡眠を取ることの重要性を語り、「汗をかくと神経が動き続けるので、自律神経を休ませるという意味では寝汗をかかないような温度設定が大事になります。だから、夏場は寝る時でもクーラーをつけたほうがいいようです。その際は冷えないように脂肪がない関節部分を覆って、乾燥しないように加湿器をつけてください。枕の高さ、布団の硬さも大事な要素です」と岡田先生。講義が終了すると質疑応答に入り、参加者からたくさんの質問が飛んだ。その後はタンニングマシンメーカー「サンライズジャパン」の担当者が紹介され、日焼けに関する話の後は参加者の質問を受けつけた。

Kentaiサプリの試飲会・販売会を挟んで始まった第2部は、「メロン肩とピーチヒップのつくり方」をテーマに実技が行なわれた。「合戸さんのトレーニングはつい重量ばかりに目が行きがちですが、じつは動きが深いんです。しっかり筋肉を伸ばして縮めることができていなければ、ああいう『取れそうな筋肉』はつきません」と、トレーニングをフルレンジで行なうことの重要性が語られ、「肩と股関節って胴体から腕、胴体から足のつけ根ですよね。そこの関節は可動域が広い分、全部使えていない人が多いんです。たとえば肩を上げた時につまるとか、スクワットするとつまるとかがよくあって」と、肩と股関節の構造を岡田先生が解説。

その後はそれぞれの可動域を広げるためのメニューが紹介され、実践へ。肩の三角筋を効果的に鍛える上では肩のつまり感や腰の反らしをなくして腕を真上に上げることが大切なため、肩甲骨が前に引っ張られないように、2人1組で胸(小胸筋)の筋肉をほぐすストレッチ、ストレッチポールを使用してひとりでもできるストレッチを行なっていく。

続いて股関節の可動域を広げるためのストレッチへ。片ヒザ立ちになり、折れ曲がったつけ根に指をさして横に動かし、肉をほぐしていく。その後は足首の前を指で押して上下に皮膚を滑らせるストレッチや、スネが自分の身体と90度になるように座り、左右に動かすストレッチなどを行なった。

最後は第1部と同じように質疑応答の時間が設けられ、撮影や個別の質問にも応じた岡田先生。合計3時間におよぶセミナーは、大盛況で幕を閉じた。参加者にとっては今後のトレーニングに役立つ貴重な経験となったことだろう。

取材・撮影/伊藤翼
取材協力/スポーツクラブS&C

岡田隆(おかだ・たかし)
1980年、愛知県出身。日本体育大学准教授。JOC強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長。日本体育大学大学院体育学科研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。自身もウエイトトレーニングの実践者として2014年にボディビルコンテストに初挑戦。デビュー戦となった東京オープン選手権大会70kg級で優勝を果たす。16年には日本社会人選手権大会を制し、日本選手権大会にも出場。骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』(アチーブメント出版)『バズーカ式【超効率】肉体改造メソッド』(池田書店)など著書多数。
バズーカ岡田オフィシャルブログ