加圧サイクル®トレーニングを体験【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第65回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

5月22日~24日の3日間、東京ビッグサイトにて「SPORTEC for LEISURE&GAME」が開催されました。今回は連載第54回で紹介したテクノスポーツ「HADO」のようなARを駆使したものや、VR、あるいはプロジェクションマッピングを用いて、ゲーム感覚、遊び感覚で体を動かすという提案が非常に目につきました。

運動の習慣がない人や、高齢の方のリハビリなどに、ゲーム感覚でできる運動はとても有効だと思います。実際、いくつか体験させてもらいましたが、楽しみながら自然と体を動かすことができるので、運動が苦手な人でもハードルは高くありません。今後、スポーツ施設、レジャー施設にこうしたものが増えていくことでしょう。

さて、私が一番やってみたかったのは、ARでもVRでもプロジェクションマッピングでもなく、加圧トレーニングです。その効果は取材などでもたびたび耳にしてきましたが、なかなか体験できる機会がありませんでした。今回はゴールドジムのトレーナーさんの指導のもと、加圧サイクル®トレーニングを体験させてもらいました。

加圧トレーニングとは適切に血流を制限した状態で行なうトレーニング法のことで、専用の加圧器具を使用して、腕の付け根や脚の付け根に個人に合った適切な圧をかけながら、目的に合ったトレーニングや運動を行なうものです。血流が制限されていることで、軽い負荷でも高負荷のトレーニング以上に乳酸を発生させ、その結果、成長ホルモンが多く分泌されると言います。簡単に言うと、短時間、軽い負荷で筋肉に刺激を入れることができるというわけです。

今回、私が体験させてもらったのは加圧サイクル®トレーニング。このトレーニングのために開発された専用機器を使用し、加圧と除圧を繰り返しながらトレーニングをすることで、成長ホルモンの分泌増加などにより、様々な効果が短時間、軽量負荷で期待できるというものです。

簡単なウォーミングアップの後、加圧、除圧をしながら2㎏のダンベルでカールを行ないます。通常、私がコンセントレーションカールを行なうときは、18~20㎏のダンベルを使用しています。約10分の1程度の負荷になるため、これで効くのだろうか?と少々疑問でした。「呼吸をしっかりしながら回数を多くやることを意識してください」とアドバイスを受け、カールを40回行ないます(レストは10秒で3セット)。

写真を見ておわかりいただけるでしょうか? 血管が浮き出ている様子からも筋肉に強烈な負荷がかかっていることがわかるかと思います。たった2㎏のダンベルなのにあっという間に二頭筋が張ってきました。自動制御のため虚血状態になる心配もありません。また、圧をかけることで心拍数も上がるということで、これだけの運動で顔から汗が吹き出てきました。

加圧サイクル®トレーニングには、シェイプアップ、アンチエイジング、回復力アップ、筋力アップ、血行促進などの効果があると言われています。トレーニングの感覚は2~3日あけて週2回程度行なえば、効果が得られるとのこと。実際に体験してみて、短時間で筋肉に強烈な刺激が入ることは実感できました。

筋肉が張っていると気分はハッピーです。体験の後には50%OFFのクーポンをもらったので、またジムに行って加圧サイクル®トレーニングをやってみたいと思います。

 

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアンの取材を手がける。