【全国ジム探訪/マグナムフィットネスセンター】大阪の名門ジムでレアなマシンを発見!

関西ボディビル界において、数多くの実績をあげている『マグナムフィットネスセンター』。
辻田勲、村上勝英など、トップビルダーを輩出する名門だが、その実態はあまり知られていない。そこで今回、VITUP!編集部は直接ジムを訪問してみた。

JR京都線の吹田駅で下車すると、目の前は『旭通商店街』というローカルで味のある商店街が続く。飲食店やたこ焼き屋やなどのB級グルメの店も多い。10分ほど歩いた五差路の角に『マグナムフィットネスセンター』はあった。

中に入るとフリーウエイトの器具やトレーニングマシン類がぎっしりと置かれていた。予想通りの濃密な空間だ。

「やあ、いらっしゃい。どうぞ」
にこやかに迎えてくれたのはジムの古田晴彦会長だ。
早速、ジムの歴史と設立の経緯について聞いてみる。ご自慢のベトナムコーヒーを淹れつつ、古田会長は語ってくれた。

「私がこの世界に入ったのは、関西外国語大学に在学中、体育会ボディビル部に入部したことがきっかけです。そこでいろいろな人との出会いがありました。当時、ミスター大阪になったばかりの粟井直樹さん(元ミスター日本3位・元JBBF理事)がコーチで指導に来てくれていたんです。本格的に始めたのはそこからですね」

その後、古田会長は粟井氏に誘われて、本格的に十三トレーニングセンターというジムに通うようになった。
そこでさらに小山裕史氏(元IFBB世界ボディビル選手権ライトヘビー級5位・株式会社ワールドウィングエンタープライズ代表)に出会い、トレーニング方法を学んだ。当時は今のように簡単に情報が入る時代ではなかったため、ジムでのトレーニングの他にも出稽古に行ってトレーニング方法などの情報を得た。

その後、古田会長はボディビルの大会に出場するようになったが、結果を出すことはできなかった。しかし、並行して出場していたパワーリフティングの大会では大阪選手権などで徐々に入賞できるようになり、各種の大会で優勝もした(現在も現役で出場中)。

「ボディビルとパワーリフティングは今では競技統括の団体が別々になっているので、まったく違う競技のように思っている人も多いですが、ベンチプレスは胸、デッドリフトは背中、スクワットは脚というように、ボディビルの基本種目はパワーリフティングの3種目なんです。そもそもパワーリフティングはボディビルのためにあった競技とも言えます。パワーリフティングを極めないことには、ボディビルも極められないんです」

持論を熱く語る古田会長。パワーリフティングとボディビルはあくまで同一線上にあるものと今も考えているそうだ。
大学を卒業して社会人となった後、古田会長は次第にジムを開いてみたいと考えるようになった。

「ジムがあれば自分のトレーニングもできますしね」

こうして平成5年12月23日、現在の『マグナムフィットネスセンター』を設立した。
しかし、刻々と変わっていく時代の波とニーズを考え、トレーニングジムだけでなく日焼けサロンやフィットネスショップも併設した。

設置してあるマシンに関しては絶対の自信を持っている。導入の際、自らの目で確かめ、時には本場のアメリカまで買い付けに行くこともあるからだ。中にはアメリカ中を回ってようやく見つけた貴重なモノもある。
そこまでしてマシンにこだわるには理由がある。

「本当に効かせたいところに効かせることができるものを求めているからです。マシンでありながら、フリーウエイトのような感じで効かせられる器具があるんですよ」

ジム運営に関しても、古田会長にはモット―がある。それは見学に来た人に「勧誘はしない」ということだ。

「ジムに合う合わないというのは個人差があるので、こちらからの勧誘は一切しません。ですから、うちの会員さんは自分の意志で入会した人ばかりです。ジムのオーナーと言えば会員集めに『何が何でも!』というところも必要なんでしょうけどね(笑)。でも、それで入った会員さんは、なかなか続かないと思うんですよ」

この商売っ気のなさも『マグナムフィットネスセンター』の魅力の一つである気がしてならない。入会後もトレーニングは基本的に本人の自主性に任されている。

「無理に『大会に出えや』などとは言いません。指導も、頼まれたり聞かれたりしたら教えますが、こちらから『ああせい、こうせい』という押しつけはしません。同じような指導して、同じようなトレーニングをしたら、みんなが同じような体になるじゃないですか。でも、もともとのオリジナリティーを活かして、その中で鍛えたい部分を鍛えていけば、それは個性になるじゃないですか」

自主性と個性の重視が、大会で好結果につながっているというのも不思議なものだ。
『マグナムフィットネスセンター』には特殊な会員システムがある。それは通いたい一定の期間だけでも会費を払えば通うことができるというもの。

「経験者で、マシンの使い方をわかっている人に限るのですが、来れる時だけお金を払っていただいて、通うこともできます。たとえば出張でしばらく大阪に滞在するから1ヵ月だけ通いたいとか、そういうこともできるようにしています」

これは出張や短期赴任の多い人にはありがたいシステムだろう。
古田会長の現在の悩みは、ジムが手狭になってきてしまってきていること。ビルの2Fと地下の2フロアで55坪あるが、器具が飽和状態となり、なかなか新しいマシンを導入できないという。

「欲しいものは多いのですが、置く場所がないんですよ」

とはいえ、ここにしかないマシンを目当てに通ってくる会員もいるという。
それでは『マグナムフィットネスセンター』ご自慢のマシンをここでご紹介しよう。

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