Bリーグナンバーワンマッチョ男子・小原翼① 【人物クローズアップ「筋の旅人」】

B1リーグの横浜ビー・コルセアーズに所属する小原翼選手は、198㎝の長身を誇るパワーフォワード(PF)で、2017年にBリーグがSNS投票で行なったBリーグマッチョ男子コンテストで1位に輝いた肉体の持ち主だ。その筋肉はいかにして作り上げられたものなのか? Bリーグナンバーワンの筋肉マン“マッスル翼”を直撃した。

筋トレはやればやったぶんだけ伸びる

――子どもの頃から体は大きかったのですか?

小原:大きかったですね。中一のときで174㎝あって、中三のときに192㎝くらいありました。小さい頃からみんなより頭一つ大きかったです。

――ご飯も人よりたくさん食べたほうですか?

小原:食べるのは意外と普通だと思います。背が伸びたのは食事よりも睡眠の影響かなと思います。

――睡眠時間はたっぷりとっていたのですね。

小原:そうでしたね。小学生のうちは21時までに寝ていて、中学生のときもずっと22時までには寝ていましたね。今、バスケットボール選手として活動させてもらっていると、「どうしたら大きくなりますか?」とか「何を食べたら大きくなりますか?」という質問を受けることがあります。身長は遺伝による部分が大きいと思うのですが、最大限に伸ばせるとしたらやっぱり睡眠が大事だと思っています。

――ご両親も身長は大きいのでしょうか?

小原:お父さんが180㎝あるかないかぐらいで、お母さんが164㎝です。普通よりは大きいかもしれないですけど、僕ほどではないので、なんでこんなデカイ子が生まれたんだろう?ということにも興味がありました。僕は半分中国の血が入っているのですが、その影響もあるのかとか、遺伝の勉強もしたいなって思っていました。

――バスケットボールを始めたのはいつからですか?

小原:小学6年生のときなので、そんなに早いわけでもないですね。

――バスケットボールを始めた理由は背が大きいからですか?

小原:そうです。よく「バスケットボールをやったら背が伸びる」とか、「バレーボールをやったら伸びる」とか言いますけど、それは違うと思うんですよ。バスケットボールやバレーボールは、もともと大きい人がやっていて、最終的に大きい人が残っているというだけだと思います。いろいろ間違った認識も多いですよね。たとえば筋肉の成長の話とかでも、間違った認識ってたくさんありますからね。

――筋トレをやったら背が伸びなくなるという噂も昔からありますよね。

小原:それも迷信だと思います。もちろん、小さいときから過度な筋トレをしたらそういう影響も多少はあると思います。ただ、それが筋トレをしたからという決めつけは認識として正しくはないですよね。人間がある一定の基準まで身長が伸びるとして、その限界以上に伸ばすことは無理だと思います。でも逆に社会的要因で限界まで伸びないことはあると思うんですよね。たとえば180㎝まで伸びるキャパがある人が、160㎝台で止まってしまうということ。それは睡眠とか栄養という要因もあるし、あとは家庭環境の影響とか、何かが原因で本来伸びるべき身長まで伸びなくなることはあると思います。でもどうせだったらマックスまで伸びたいじゃないですか。そのためにはいい食事といい睡眠、あとは家庭環境も大切だなと思います。

――何かが欠けてもいけないのですね。筋トレという面でいうと、バーベルを使ったトレーニングはいつぐらいから始めたのですか?

小原:中学3年のときにトレーナーについてもらって始めました。ただ、重さは軽い負荷でやっていました。

――最初からトレーナーをつけていたのですね。

小原:大きい選手って細い選手が多いと思うんです。僕も背は大きかったんですけど、細かったんですよね。だからトレーニングは大事だと思っていました。その頃からトレーニングはやったら伸びるので、楽しかったんです。バスケットボールもやれば伸びるとは思いますが、ちょっとしたセンスもあるので、伸び方が違うんですよね。でもウエイトはやったらその分は確実に伸びるので、成果が出ることがすごく良くて、楽しくてやっていました。

――最初にしっかりと基本を教わったので、成果も出やすかったのかもしれませんね。

小原:ウエイト器具を使う前は、腕立て伏せだったり、腹筋だったり、スクワットだったり、自重トレーニングをたくさんやっていました。カテゴリー別の代表や候補に選ばれていたので、ナショナルトレーニングセンターで、トレーニングのやり方を教わりました。それを家に持ち帰ってずっとやっていましたね。教わったことをコツコツやって、今のこの胸筋があるんですけど、この胸筋もトレーニングを始めた当初からモキっときたんですよ。

――すぐに成果が表れた?

小原:はい。僕はわりと筋肉がつきやすいほうだとは思います。代表候補の合宿は何カ月か置きにあるんですけど、トレーニングを一生懸命やって、久しぶりにトレーナーさんに会ったときに、「オマエすげえな」って褒められたんです。それがすごく嬉しかったんですよ。腕立て伏せが30回とか、腹筋が何回とか、目標回数があるんですけど、最初はできませんでした。だけど、教わったことを家でも毎日やり続けて、次の合宿にはできようにしていきました。そうすると体にも変化があって、トレーナーからも「すげえ」と言わたので、それが自信につながって、トレーニングだけはずっと続けるようになりましたね。

取材/佐久間一彦 撮影/安 多香子

小原翼(おばら・つばさ)
1994年7月27日、神奈川県出身。筑波大学在学中に特別指定選手として富山グラウジーズでBリーグでデビュー。2018-19シーズンより横浜ビー・コルセアーズへ移籍した。198㎝、97㎏。ポジションはPF。横浜ビー・コルセアーズ