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鈴木雅 が実技指導!ベルジムオープン記念セミナーの模様を公開!




埼玉県草加市に5月1日にオープンするベルクススポーツジム草加谷塚店にて行なわれた、全日本ボディビル選手権9連覇中の現役チャンピオン・鈴木雅のセミナー。前回の講義パートに続き、今回は実技パートの模様をレポートする。

絶対王者・鈴木雅 が「バルクアップと絞りの両立」をテーマに開催したセミナーの模様をレポート!

実技パートでは、ハンマー・ストレングスのマシンを用いて、それぞれで効かせるポイントの解説を行なった。

まずは「D.Y. ロウ」からスタート。

「D.Y. ロウは円軌道の動きになるので、グリップの使い方が非常に大切になってきます。グリップの握り方により手首を返すような動作が入ると、肩甲骨が下がりづらくなるので、広背筋に負荷が入りやすくなります。また、肩甲骨の間を鍛えたいときは、シートの高さを少し低くしてあげると効きやすくなります。足幅を狭めて踏ん張って引っ張ると、大円筋に効いてきますし、股関節を開いてみぞおちを支点に胸が少し浮くように引っ張ると、今度は広背筋に効いてきます」

続いて、「ワイド・プルダウン」へ。

「上から真下に降りる軌道のマシンです。体を立てた状態で軽く胸を張って引っ張る感じだと、大円筋に効いてきます。体を倒して引くと広背筋に効いてきますが、このマシンではどちらかというと大円筋を狙うほうがいいと思います。グリップはサムレスでもいいでしょう。大円筋により効かせやすくするためには、足幅を少し狭めて、母指球で踏ん張るイメージでストレッチのバーを見る感じで少し上を向き、引っ張るときに顎を引くといいと思います」

3つ目は「ワイド・チェスト」。

「足を組んで乗せていると、押したときに胸の内側に効きます。股関節を開いて地面に着けて足幅を広げると、今度は胸の外側に効いてきます。肋骨が開いて収縮感が強くなるのがわかると思います。さらにサムアップグリップでやってみると、より収縮感は強くなります」

さらに「ベンチ・プレス」へ。

「垂直のグリップで行なう場合、同じ幅のまま腕を引くと、胸は開きづらいですよね。なので、収縮を狙う方法でやってあげるといいと思います。腕を伸ばして胸を収縮させてから、完全に引ききらないところで止めてあげる方法でやってみてもいいでしょう。ちなみに片手でやるのはあまりお勧めしません。胸は真ん中にあるので、片手でやると軸がブレるからです」

最後の種目は「ショルダー・プレス」だ。

「ショルダー・プレスには、フロントプレスとバックプレスがあります。どちらも肩の前を刺激するという意味では同じです。ただバックプレスは僧帽筋が補助に、フロントプレスは胸が補助になります。特にバックプレスの場合は、耳元より下へ降ろそうとすると、肩関節が下がりにくいのがわかると思います。逆にフロントに降ろすと、肩甲骨が寄りやすくなってくるので肩に効きやすくなります。肩のトレーニングの場合は、肩甲骨を動かしすぎないように。バックプレスで下ろすのは耳元くらいまでで止めてあげて、逆にフロントプレスで肘を閉じるように縦に押し方をするのであれば、肩甲骨は開くので下まで下げても大丈夫です」

以上の5種目の実演を終えた後は、鈴木がジム内で参加者たち各自のトレーニングを個別に見て回った。普段は教えを乞うことができないチャンピオンの指導により、参加者にとって濃密な時間になったことは間違いない。

文・撮影/木村雄大
取材協力/ベルクススポーツジム草加谷塚店


ベルクススポーツジム草加谷塚店
〒340-0024 埼玉県草加市谷塚上町271-1
ベルクスタウン草加谷塚 B棟

鈴木雅(すずき・まさし)
2016年 世界ボディビル選手権80kg級優勝、アーノルドアマチュアボディビル選手権80kg優勝。さらに2010年から昨年まで、全日本ボディビル選手権で9連覇中。

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