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自分の味方になってあげていますか【編集部員コラム「気まぐれVITUP!」】by 編集Y




こんにちは、編集Yです。
5月に入り、気持ちのいい気候が続いていますね。爽やかな風に吹かれると、田植えの時期を迎えている地元が恋しくなります。

そんな5月は「五月病」のシーズンでもあります。電車で、新しいスーツに身を包んだ新入社員と思しき若い人を見る度に、「頑張りすぎるなよ~」と心のなかで不真面目なエールを送っています。

Ⓒjapolia-stock.adobe.com

ところで、以前こちらのコラムで「継続すること」について考察しました。そのときは自身の飽きっぽい性格と上司である佐久間の「継続力」について述べたところで終わり、「では継続できる人とはどういう人か」についての答えは出せぬままでした。

あれから少し時がたち、このサイトの取材でも様々な人に出会い、そのたびにトレーニングへの前向きな姿勢とその「継続力」を目の当たりにしてきました。
そして先日の佐久間のコラム。そこでわたしは確信しました。

継続できる人、それは「自分の味方になることができる人」です。
自己肯定感の高さがカギなのです。

「自分のことを一番知っているのは自分なんだから、味方になるなんて当たり前だろう」と思ったそこのあなた。本当にできていますか?

寝坊してバタバタと支度をした朝・予算オーバーの買い物・仕事上でのミス・ジムにも行かずコンビニご飯で夕飯を済ませた夜。「ああ、なんてダメなやつなんだろう」と罪悪感を抱き、まっさきに自分のことを責めたのではありませんか?

「みんなと同じ」を目指して、「できないことをできるようにする」教育を受けてきた私たちは、なにか想定外の事が起こったとき、その原因を身近な自分に求めます。一番励まし、応援し、味方になってあげるべき自分の事を簡単に責めてしまうのです。

そしてこの「自分への応援」が最も必要なのが、新社会人のみなさんではないでしょうか。

わたしのフレッシュマン時代は、思い返すとかなり暗いものでした。なんとなく入った会社で目標もないのに仕事はもちろん厳しく、右も左も分からずに怒られる日々。真面目がゆえに「もっとこうしなきゃいけない」「なんでああできないんだろう」と毎日を泣いて過ごす。
そうやって自分を責めて、小さくして、削る。断言できますが、その先に残るものはなにもありません。ただ自信を失った弱い自分がいるだけです。

紆余曲折を経て鬱々とした時代を通り抜け、社会人としてなんとか働き続けている先輩から、新社会人のみなさんに少しだけアドバイスさせてください。下記3点のことを守れば、誰でも辛い時期をヘルシーに乗り越えられるはずです。

 

①自分自身の価値と、起こる出来事は別のものと心得る。
どんなに大きなミスをして、会社に何百何千の損失を生じさせたとしても、あなたの価値は変わりません。あなた自身が素晴らしい人であるという事実は燦然と光り輝いています。仕事と自分自身の価値を切り分けることができれば、したいことに挑戦して、そこで失敗したとしても、何度でも挑戦し続けることができます。

②どんな小さな成功も盛大に祝う
前述した通り、わたしたちは簡単に自分を責め、成功体験を味わうことをしません。
朝イチで会社について窓を開けられた?1,000円のランチを食べましょう。電話対応がうまくできるようになった?ハーゲンダッツを買って帰りましょう。訪問先の人が名前を覚えてくれた?外国の高いビールを買って帰って良し!!!!
食べることだけでなく、いい匂いをかいで気持ちのいいお風呂に入って、のんびりできる時間を過ごしましょう。

③別に楽しいことをしなくていい
週末のSNSは友人たちのリア充報告のオンパレード。どこそこのBBQ、ゴルフのラウンド、楽しそうな飲み会。どれもあなたに必要なことでなければしなくていいのです。「一日中ポテチ食いながらゲームしてたわ」みたいな日がなければ、ここぞというときに踏ん張ることもできません。

 

長々と書き連ねましたが、これらのことはいまもって私自身も心がけていることです。全ての人が、安心・安全な環境を自分で用意し、のびのびと力が発揮できますように。その積み重ね(継続)が、社会の大きな力になると信じています。

文/安多香子