かんたんに答えを求めるな! 喝!
たとえば高重量を扱いたいのならば、3分から5分ほど休み、筋肉の疲労を抜いてから次のセットに入ったほうがいいですね。筋肉をフレッシュな状態に戻すためにインターバルを長めに取って、重たいものをしっかりと挙げるという目的達成を目指します。パンプしすぎていたり、代謝産物が溜まりすぎていたりして筋肉をあまり動かせない状態で次のセットに入っても、使用重量も回数も限界には迫れません。追い込むことはできますが、「高重量を扱う」という目的は果たせなくなります。
一方、筋肉をパンパンに張らせてして筋肥大の効果を得たいのであれば、ある程度短くしていったほうがいいと思います。インターバルは1分ほどにし、筋肉を過酷な状況に追い込んでいきます。
また、脚や背中など大きな筋肉を鍛えるときは別の考え方が必要になってきます。ベントオーバーロウイングやスクワットなどは、インターバルが短いと、先に心肺機能が疲れてしまい、十分に筋肉を追い込み切れなくなってしまうこともあります。そういった場合は、筋肥大が目的であっても長めのインターバルが必要になってきます。
可能ならば、脚や背中などをしっかりと鍛えられるくらい、心肺機能を強くしておいたほうがいいです。ダッシュなども取り入れたほうがいいと思います。実際に、私も減量中に有酸素運動をハードに行うと、レップ数が伸びていきます。
インターバルの長さについて、答えは一つではありません。目的に応じて柔軟に変えていくべきです。長めのインターバルを取らないと次のセットに移れない、なかなかレップ数が伸びないという人は、心肺機能を見直したほうがいいかもしれません。かんたんに答えを求めるのはよくありません、 喝!
1980年、愛知県出身。日本体育大学准教授。JOC強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長。日本体育大学大学院体育学科研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。自身もウエイトトレーニングの実践者として2014年にボディビルコンテストに初挑戦。デビュー戦となった東京オープン選手権大会70kg級で優勝を果たす。16年には日本社会人選手権大会を制し、日本選手権大会にも出場。骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』(アチーブメント出版)『バズーカ式【超効率】肉体改造メソッド』(池田書店)など著書多数。
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