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インドアでもアウトドアの気持ちでペダルを踏める極上ショップ
「TOKINO サイクリングフィットネス」




TOKINO サイクリングフィットネス
インドアサイクリングのスタジオと自転車ショップ、それにジムが融合したのが東京・荻窪にオープンした「TOKINO サイクリングフィットネス」。インドアとアウトドアのサイクリング、それにパーソナルトレーニングまでできるショップとはどんなものなのか? 早速、潜入してきました。

 
最近、急速に人気が高まっているインドアサイクリングのエクササイズ。ジムなどでエアロバイクを1人で漕ぐのとは違い、多くのメンバーで音楽などを流しながら行なうため、気分が盛り上がりよりハードな運動を続けやすいというのが人気の理由です。

しかし、インドアでのエクササイズを続けた“その先”はどうするのか?というのが以前から気になっていました。飽きてきたらほかのエクササイズを探すのか、それともやめてしまうのか、どちらにしてももったいない話です。

そんな時、インドアサイクリングに慣れてきたら、アウトドアのサイクリングにも連れて行なってくれるショップがオープンしたと聞いたので、早速足を運んでみることにしました。それが「TOKINO サイクリングフィットネス」です。

店内に足を踏み入れると、ロードバイクなどが壁に掛けられた本格的なスポーツ自転車のショップのよう。
そこから振り返ると、フィットネスジムのようなスペースが。同じ空間に2つの顔が同居しています。
その奥にはサイクリングフィットネスのスタジオがあります。この空間に最大28人が入れるとか。

なぜ、このようなショップを作ったのか? ショップを運営するトキノカンパニーの時野谷光弘社長は「インドアサイクリングで体力が付いてくると、アウトドアでも自転車に乗ってみたくなる人が多い。そして屋外のサイクリングの楽しさがわかれば、目標ができるのでインドアでのトレーニングにもより身が入るようになります。その好循環を作りたかった」と語ります。

時野谷さんは、元々大手のフィットネスクラブに在籍しており、21年前に国内に初めてインドアサイクリングを持ち込んだ人。そこでアウトドアのサイクリングに興味を持った会員さんを連れてホノルルで行なわれる「センチュリーライド」というイベントに参加したりもしていましたが「その場合、自転車は会員さんが自分で用意する必要がありました。自転車ショップが併設されていれば、その部分もカバーすることができると考え、ショップとスタジオ、ジムが一体となった形態でオープンさせました」(時野谷さん)

ショップでは自転車本体だけでなく、サイクリングに必要なウェアやヘルメット、シューズ、工具、サプリメントなども購入できる。
メンテナンススペースも完備し、お客さんの自転車のメンテナンスも行なう。

「ロードバイクなどのスポーツ自転車は、前傾姿勢を取らなければいけないので体幹の強さが必要ですし、ペダルもママチャリのように踏むのではなく“回す”テクニックが必要となります。何よりある程度の心肺機能がないと長距離を走ることができないその部分をインドアサイクリングで身に付けておけば、屋外に出てもより楽しむことができます」と話すのは、プログラムディレクターを務め、自身もパーソナルトレーナーである具志堅興勇さん。

スポーツ自転車ならではの“回す”ペダリングを身に付けやすいように、同社ではインドアサイクリングでもペダルと接続できるビンディングシューズを採用しています。

「“自転車に乗ると脚が太くなる”と思っている方も多いですが、回すペダリングをすればむしろ脚は細くなります。公道でいきなりビンディングシューズを試すと恐怖感もありますが、インドアで慣れておけばそれも緩和することができます」(具志堅さん)

インドアサイクリングでもビンディングペダルを採用し、ペダリングの基礎が身に付けられるようになっている。

ビンディングシューズを持っていない人向けにレンタルシューズも用意。ただ、会員になるとマイシューズを購入する人がほとんどだとか。

サイクリング用のビンディングシューズは各サイズのレンタルを用意。併設するショップで購入もできる。

回すペダリングをするためには、体幹がブレずに腹圧が高まっている必要があります」と話す具志堅さん。そうした筋力や体の使い方を身に付けるため、ジムスペースでは自重負荷を使ったトレーニングも指導しています。初心者がいきなりロードバイクなどに乗ると、体幹ができていないため、効率良くペダリングできないことがありますが、こうしてインドアサイクリングとジムでのトレーニングで、ペダリングや体幹を鍛えてから公道に出れば、そうした心配もいりません」

ジムスペースでは、自重負荷を使ったサーキットトレーニング「jijyu」も行なっている。これをで、自転車に必要な体幹や体の使い方を身に付けることが可能。

夕方から夜の時間になると、会員さんが集まるという。レッスンはレベルに合わせて6段階に分かれており、1回30分~60分。1回のレッスンで700~900kcalを消費するというから、なかなかハードだが、とても効果的。レッスンはスタジオを暗くした状態で行なわれます。他店では大音量で音楽を流すパターンが多いですが、TOKINOではワイヤレスのヘッドフォンを使用。それぞれの会員さんの好みに合わせた音量に調節でき、よりエクササイズに集中するために考えられたという日本唯一のシステムが自慢だとか。

スタジオ前にはそのワイヤレスのヘッドフォンがずらりと並んでおり、圧巻だ。
レッスンはスタジオを暗くした状態でスタート。ヘッドフォンを介して音楽とインストレクターの声が会員さんの耳に届く。
自分でイメージした負荷調節を手元のノブで行ないながら走るだけ。坂道を登るイメージは負荷を少しずつ想定して重くしたりする。

1人でエアロバイクを漕いでいたら10分程度で飽きてしまうでしょう。でも、レッスンでインストレクターが盛り上げて、多くの人と一緒に行なうとハードな内容でもできてしまう。しかも、その先にアウトドアで走る気持ち良さも体験すればさらにモチベーションが高まります」(時野谷さん)

自転車ショップが併設されていることで、アウトドアのサイクリングもやってみたいと言われる会員さんも増えたという。痩せるための有酸素運動というと、我慢しながらエアロバイクを漕ぐというイメージが強いですが、会員さんの多くは「楽しくて仕方がない」といった様子でレッスンを終えているのが印象的でした。

現在は、平日夜と週末のレッスンに人が集中している状況だが、10月からは早朝6時台から30~45分のレッスン枠を設け、出勤前に一汗流せるレッスンを用意する予定。1回30分で1000円の体験会も開催しているので、興味を持った方は、是非体験してみてはいかが。

アウトドアでのサイクリングイベントも積極的に開催しているのも要注目だ。

文・撮影/増谷茂樹

トキノサイクリングフィットネス
住所:東京都杉並区上荻1-24-10 2F
電話番号:03-6276-9445
営業時間
 月~金:9:00-22:30
 :9:00-20:30
 日・祝:9:00-19:00
休館日 第2、4月曜日 及び 季節休業
駐車場 近隣のコインパーキングをご利用ください。