元格闘家・大山峻護さんがスタートさせた女性向けスタジオレッスン「WOMAN FIGHTNESS」。これは大山さんのみが指導にあたるのではなく、他ジャンルのコーチやトレーナーとのコラボ形式のイベント。10月に開催された同イベントで大山さんのパートナーをつとめたのがナチュラル美ボディ®アドバイザー・三船智美さんだ。
「もともと大山さんとは知り合いで、女性とのコラボでレッスンされるということで今回、お声がけいただきました。ナチュラル美ボディ®とは、関節を動かすワークでカラダを調え、姿勢とウォーキングで美しいカラダをつくるエクササイズです。生きる基本の『立つ』『歩く』『呼吸する』などの日常動作を変えていくことで、不調のないカラダ、自然体のがんばらない美しさを提案しています」(三船)
前半は大山さんのアクティブな「FIGHTNESS」、後半はきれいな体をつくる「ナチュラル美ボディ®」。「大山さんのレッスンは『動』で私は『静』、バランスの取れた構成がよかった」という声もあったという。
自らもトレーナーとして活動し、今回初めて「WOMAN FIGHTNESS」に参加した内山瑠依さんは次のように感想を述べた。
「こんなに楽しく、みんなが笑いながらできるグループレッスンがあったんだと思いました。ミット打ちやスクワットなどだけでなく、脳トレも取り入れられていました。脳トレをしながら体を動かして、他の参加者さんとコミュニケーションをとる。参加者同士が仲良くなれる、笑いが絶えないレッスンで、すごく新鮮でした」(内山)
格闘技とフィットネスを融合し、無理なく格闘技の楽しさを体験できるプログラム。そこには、ピコピコハンマーを組み入れるなど、大山さんならではの趣向が凝らされている。
「僕は人は変化する生き物だと感じています。最初に出会ったときのものとは、また違ったものを必ず求めてくる。その変化に、提供する側もついていかないといけません。だからつねに変化を考えています。何か新しいものはないか、つねに考えています」(大山)
この「WOMAN FIGHTNESS」そのものも、大山さんにとっては新しい取り組みではある。キャリアを生かした社会貢献。大山さんは、格闘家にしかできないこと、格闘家だからできることが必ずあると考える。
「いろんな企業様、いろんな方々とつながって『FIGHTNESS』を大きく広げていくことで、仲間のファイターたちの新しいセカンドキャリアを確立していけると思っています。僕自身が引退したときに(その後の人生の)選択肢がないことに悩んだのですが、セカンドキャリアでこそ輝けるということを見せていきたい。アスリート、格闘家たちに(現役引退後の)新しい選択肢を提示していく。それが僕の使命だと思っています」
取材/藤本かずまさ
撮影/やまなか順子‵