女性アスリートのトップは体操界の新星!
アメリカのスポーツ雑誌「Sports Illustrated」のウェブ版が、“MEET THE FITTEST 50”を発表しました。女性編のベスト10を紹介します! 公式のTwitterを持っているアスリートには、リンクを張っています。
10位に入ったのはリンゼイ・ヴォーンです。彼女はキャリアを通じてケガに悩まされていましたが、32歳の彼女は、ワールドカップにおいてアルペン6種目の全てで金メダルを獲得しました。ヴォーンは練習好きで知られており、ジムではまさに「野獣」だそうです。
セレーナ・ウイリアムスが9位に入っています。現在、35歳で妊娠中の彼女は、いまだにトレーニングを続けています。この練習は、23度のグランドスラムのウィナーが女子テニスの頂点に戻ってくる準備であることは疑いありません。
8位のヘレン・グローバーはいくつもの競技で結果を残していますが、2008年までボート競技を経験したことはありませんでした。2016年11月、突然の引退をしましたが、クローバーは2020年の東京五輪にあわせて復帰を考えています。それは水泳、ロッククライミング、自転車競技まで幅広い挑戦になりそうです。
7位には7種競技のナフィサトウ・ティアムがランクイン。彼女が6784点(100m走障害13秒54、走り高跳び1m95、砲丸投げ15m17、200m24秒57、走り幅跳び6m57、やり投げ53m93、800m走2分21秒42)をマークし、金メダルを獲得したとき、10種競技で2度の五輪で金メダルを獲得したアシュトン・イートンは、「世界で一番のアスリートは女性であることを証明したいい機会だった」とツイートしました。
6位のクラレッサ・シールズは女子ボクサーです。“GWOAT”(Greatest Woman Of All Time)は“GOAT”(Greatest Of All Time)の女性版の意味ですが、これは、ドイツのニッキ・アドラーにTKOで勝ち、WBCとIBFのミドル級のベルトを手にした時、彼女が自らを評した言葉です。
5位のティア・クラリス・トゥーミーは、クロスフィットの選手です。わずか2年のトレーニングで2015年のリーボッククロスフィットゲームスに出場し、2位に入りました。2016年にも2位に入ったトゥーミーですが、彼女は五輪出場もしたほどのウエイトリフティングの選手でもあります。
水球のマギー・ステフェンスが4位に入っています。2度の五輪で金メダルを手にしている彼女はわずか24歳。プールで絶対的な強さを発揮しますが、それは練習の成果です。ウエイトトレーニング、水泳、実践練習など1日の練習量はとても多いのですが、彼女はそれを常に消化しています。
3位は、水泳のケイティ・レデッキーです。レデッキーという名前が出てくる文章には、常に勝利という言葉が含まれるほどです。ロンドン五輪800m自由形で金メダルと手にした時、彼女はまだ15歳でした。200m、400m、800m自由形および4×200mフリーリレーで金メダル、4×100mフリーリレーで銀メダルを獲得。これまでに3度の世界選手権で14個の金メダルを手にしています。間違いなく、女性スイマーとしては世界一です。
陸上のアリソン・フェリックスが2位に入っています。10年以上、アメリカ陸上競技で輝き続けている選手です。彼女の最初の五輪は2004年のアテネでした。以来、絶対的な王者として君臨しています。世界陸上競技選手権大会の200m、400m、400mリレー、1600mリレーで、女子最多となる通算9個の金メダルを獲得。世界陸上大阪大会とロンドンオリンピックで3冠を達成しています。
そして1位には、体操界の新星シモーネ・バイルズが選ばれています。リオ五輪では金メダル4個、銅メダル1個を手にしています。身長は145cmと小柄な部類に入りますが、彼女があらゆる分野のアスリートの中で突出していることは変わりません。
文/大西鉄弥