VITUP!読者の皆さん、こんにちは。
「好きなカールはなんですか?」と聞かれたら、「カレー味」でも「チーズ味」でもなく、「コンセントレーションカールです」と答える40代のおじさんです。皆さんの好きなカールはなんですか?
というわけで新企画(?)「プロレスラーのトレーニング」。強靭な肉体を誇るプロレスラーは日々、体を鍛えています。スクワットを何千回もやって床に水たまりができた……なんていう仰天エピソードも多々聞かれますが、実際にはどんなトレーニングをしているのでしょうか? 受け身やロープワーク、技の練習といったプロレス専門のものではなく、ここでは筋力トレーニングにスポットを当てて紹介していきます。
今回はプロレス界屈指のイケメンレスラーとして、プ女子が選ぶイケメンレスラーランキングで常に上位に名を連ねる潮﨑豪選手にご登場願いました。
その右腕から繰り出される技の数々が大きな魅力です。そんな潮﨑選手の腕トレーニングのメニューを紹介していきましょう。
上腕二頭筋のトレーニング
★ダンベルカール 29.5㎏ 8~12回×5セット
★鉄人式カール 50㎏ 8~12回×5セット
「ダンベルカールに限らずですけど、3セット目くらいから上がらなくなってくるので、その時は重量を少し落として8回以上は上がる重さで5セットまでやります。バーベルカールは若手時代に付け人をさせてもらっていた小橋建太さんがやっていたもので、普通にカールで上げたあとにさらに高く上げるというやり方です。小橋さんはすごい腕をしていますから、それを参考にさせてもらっています。だから名前も鉄人式カールということで(笑)」
「自分の場合は通常のインクラインでやると上半身を使ってしまうので、完全に寝てしまってフラットでやるようにしています。これだと二頭筋にかなり効いているのが自分でもよくわかりました。実はこれはジムでやっている人がいて、その人はかなり高重量でやっていたので効果的なのかなと思って一度やってみたら、すごく良かったので採り入れることにしました」
「ダンベルやバーベルを使ったあとはチューブでやる人も多いかと思いますが、自分の場合は二頭筋の仕上げは自重でやっています。自分で負荷をかけるとじっくりできるし、追い込み具合は自分しだいなので、最後の締めにはすごくいいと思います」
上腕三頭筋のトレーニング
★ワンハンド・ケーブル・プレスダウン 27㎏ 8~12回×5セット
★デクライン・トライセップスエクテンション 50㎏ 8~12回×5セット
「腕のトレーニングでは三頭筋よりも二頭筋のメニューが多くなります。三頭筋はこの他にはいろんな種類のプッシュアップをやっています。新弟子の頃は腕のトレーニングといえばプッシュアップとタオル引きぐらいでした。合同練習が終わって雑用が終わると、それからバーベルを使ってトレーニングができるのですが、昼間の練習でヘトヘトなので、リハビリかっていう程度のトレーニングしかできなかった記憶があります(苦笑)」
潮﨑選手が得意とするチョップは単純な技であるだけに、その違いを見せつけるのは難しい。大事にしているのは、当たったあとに相手の芯に効かせること。そのためにも腕の力、腕の太さは大事なのだといいます。
「チョップにもいろいろな種類があるのですが、自分の場合はズシンと芯まで効かせたいので腕のトレーニングは不可欠です。鍛えている相手の胸に打ち込むので、当たった時に押し込める力、腕の太さは大事ですし、芯に効かせることを考えています」
学生時代はバスケットボール部で体重は60㎏程度。そこからプロレスラーを目指し、またプロレスラーとしてトレーニングを積み重ねることで、現在の肉体を手に入れました。潮﨑選手がトレーニングの中でもとくに好きなのはやはり腕のトレーニング。師匠である小橋建太さんや、同じ団体に所属するクワイエット・ストーム選手に負けないような、50㎝超えの腕回りを手に入れることが目標とのことです。
ちなみに潮﨑選手の好きなカールは「カレー味」でも「チーズ味」でもなく、「インクラインカール」でした。
取材・文/佐久間一彦
潮﨑豪(しおざき・ごう)
プロレスリング・ノア所属。1982年1月21日、熊本県出身。2004年7月24日、東京・ディファ有明での秋山準&橋誠戦でデビュー(パートナーは本田多聞)。GHCヘビー、三冠ヘビーをはじめ、数々のタイトルを獲得してきた実力者。得意技は豪腕ラリアット、ゴーフラッシャー。183㎝、110㎏。
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