千葉・浦安市文化会館で開催された「マッスルゲート東京ベイ大会」(6月28日)。メンズフィジークマスターズ40歳以上172cm超級で優勝を飾ったのは、公務員として働く中山淳(54)だ。彼は日々の仕事の傍ら、着実にトレーニングを続けている。
コンテスト出場は今年で3年目。最初はトレーニング仲間の誘いがきっかけだった。20代からジム通いを続けていたが、本格的に競技を意識し始めたのは約5年前から。体づくりを通じて見た目が変わり、健康面でも効果を実感したことがモチベーションとなった。
「筋トレはベンチプレスから始めました。アピールできるポイントは引き締まったミッドセクションかなと思います」と語る。全身のバランスを整えるため、トレーニングと栄養管理を計画的に行ない、今年はとくに長期的な減量計画を立てて今大会に臨んだと言う。
「大会に向けては計画性が大事だと思います。オフシーズンでもカロリー管理を意識して、細かくは計算しなくても、ある程度の見通しを持って取り組んでいます」と継続のコツを教えてくれた。
今大会はシーズン初戦ということもあり緊張もあったが、見事な仕上がりで優勝をはたした。「今後はゴールドジムジャパンカップにも出場したいです」と意気込みを語り、「精一杯がんばって継続していきます」と競技生活への意欲を見せた。
54歳を超えてなお肉体を進化させる彼の姿は、年齢を重ねても計画的なトレーニングと強い意志があれば、コンテストで成果を出せることを証明している。これからも公務員としての生活と両立しながら、その挑戦は続いていく。
インタビュー・写真/シュー・ハヤシ