ふるさと生活・健美食研究家、やまなか順子‵の「胸肉365」。本日はおせち料理の1品、3種餅のお雑煮をご紹介。
お雑煮は出汁が決め手!
ふるさと料理「お雑煮」。新年の初めに縁起物として食べるお雑煮は日本人にとって欠かせない新年の風習です。実は平安時代から歴史があります。ハレの日に縁起物として食べられてきたお雑煮は、年神様に供えた餅やお供えした食物を、煮て食べたことに由来すると言われています。お正月の三ヶ日まで祝いの食事(お膳)ということで1個ずつお餅の数を増やして食べていくと縁起が良いと言われており「食い上げる」という意味が込められています。昔から歳神様をはじめ、神様にお供えした物には神聖な力が宿ると言い伝えられてきました。歳神様にお供えしたお餅や野菜などを食べることで、その特別な力を分けてもらおうとしたんでしょうね。「雑煮」とは、歳神様にお供えしたもののご利益を頂戴する神聖な料理というわけです。食べ方、食べる時期、作り方など、日本の食文化には意味があるのでその意味も味わっていただきたいです。
①材料は餅(豆餅、よもぎ餅、白餅)、胸肉、スルメ、三つ葉、ダイコン、ニンジン、卵などを準備してください。調味料は昆布、鰹節、醤油、酒、塩を使います。
②出汁は、スルメを使います。家々によって違うのがお雑煮の魅力ですね。
③豆餅を使ってみるのもいいかもしれません。
④スルメを細く裂いて、鍋に入れ出汁をとります。
⑤丸ごと1本購入し、1センチに切り干しておきます。トースターで焼いて食べます。
⑥ダイコン、ニンジンは型をつかい抜いておきます。
⑦水菜は5センチに切りまとめ、茎の方を紐の代わりに使います。卵も茹でておきましょう。そのまま使うと折れてしまうので、指で潰しておくと切れません。
⑧雑煮の出汁と、下処理した野菜ができたら、後はお餅を焼くだけです。
⑨焼いた餅を器に入れる。
⑩出汁の効いたスープをかけ、野菜や食材を彩りよく並べたら完成。
【完成】
昆布、鰹節、スルメの出汁が効いた絶品です!
ジューシー胸肉の作り方はこちら。
料理・撮影・スタイリング・文/やまなか順子‵