通販サイト「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)を運営する株式会社ZOZOの前澤友作社長が、2023年に月旅行を行なうことが話題になっていますね。
高額絵画やプライベートジェットの購入、剛力彩芽さんとの交際、納税額の発表……とつねに世間をにぎわせるトピックを提供している前澤社長。今回の「#dearMoon」と名づけられたプロジェクトは民間人初の月旅行としても注目されています。1週間ほどの日程になるとのことですが、宇宙に行くまでの活動、また宇宙空間での言動なども毎回ビッグニュースになるでしょう。
しかも、そこに世界のトップアーティストを同伴するとのこと。こうしたアイデアも前澤社長ならでは。さすがです。
本日9日に東京・日本外国特派員協会で行なわれた記者会見では、具体的なメンバーは未定とのことでしたが、6~8人ほどのアーティストが招待されることになるようです。
さて、このニュースに関しても、VITUP!は当然ながら筋肉や身体のことを考えます。
宇宙と言えば無重力。前澤社長やアーティストの方々の筋肉には、どの程度の影響があるのでしょうか?
さっそく当サイトでおなじみの筋肉博士・石井直方教授に聞いてみました。
「宇宙空間、つまり無重力の環境で生活していると、体を支えるための“抗重力筋”は1日あたり0.5%ほど落ちると考えられます。単純計算すると、1週間なら約3.5%ということになりますね」
3.5%……ちょっとイメージがわきにくいですが、それは多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
「加齢に伴う抗重力筋の筋量と筋力低下は1年間で約1%と言われているので、3.5%というのは3~4年分に相当します」
3~4年分‼
それは軽視できない数字ですね。
「地上での生活が復活すれば筋力は少しずつ回復していくので、そこまで深刻に考える必要はないかもしれません。ただ、もともと筋力の弱い人の場合、地球に戻ってきた時点では満足に立てなくなっている可能性もあると思います。
宇宙でゴムチューブなどを使ってスクワットなどのトレーニングを毎日3~4時間できればいいですが、それでは何のために宇宙に行ったかわからない(笑)。ですから、あらかじめ5%程度の筋肉を増やしておいてから、宇宙に飛び立ったほうがいいでしょう。
実際、NASAの宇宙飛行士は事前にトレーニングをして筋肉を増やしておき、さらに宇宙に行ってからも1日1~2時間程度のトレーニングをすることが多いようです」
じつは石井教授も、かつて宇宙飛行士を目指し、飛行機による無重力飛行などのトレーニングを行なった経験があるそうです。
当時は現役のボディビルダーだったため、「筋肉が重すぎて打ち上げ時の体への負担が大きすぎる」と判断されて断念しましたが、そのような経緯から宇宙飛行事情にも詳しくなったそうです。
「5%程度の筋肉であれば、3~4ヵ月まじめにジムに通えば増やせます。そうすれば宇宙で筋肉が落ちたとしても、宇宙に行く前に戻るくらいで済みますから、地球に戻ってきた時の負担は小さくなり、ラクだと思います」
2023年まではまだたっぷり時間があります。
定期的にジムに行っているという前澤社長ですが、月に行く前にぜひ本格的な筋肉強化をはじめてください!
文/編集部