白米から摂取すべき栄養素は、おかずで補える?【川﨑泰代の美筋食 第37回】




「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。引き続き、高校バスケPRESSをご覧の生徒さんや指導者の方、保護者の方からいただいた質問に答えていただきます。

Q.高校女子のカテゴリーの指導者です。日頃の食事や合宿の際に生徒の食べる量を増やしたいのですが、白ご飯はきついと言われます。先月の合宿では、とりあえずご飯よりもおかずの量を増やして栄養を摂らせました。やはり無理にでも白ご飯の量を増やして食べさせたほうがいいのでしょうか? それともおかずでもいいので、無理なく量を増やして食べさせたほうがいいのでしょうか?

A.白いご飯だけを食べるというのはなかなかきついと思うので、ご飯がすすむものを用意するといいでしょう。例えばふりかけなど。ふりかけだったら家でも、合宿所などに持っていくことも可能だと思いますし、個人で好きな味のものを持たせてもいいのではないでしょうか。あとは可能であれば、レトルトカレーやお味噌汁などを白いご飯にかけて食べさせるとか。無理にとは言いませんが、白いご飯を食べさせる一工夫が必要だと思います。

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おかずの量だけを増やすのもいいのですが、持久力をつけるには糖質が必要なので、ご飯を食べる癖をつけることが大事です。どうしてもご飯が厳しいというのであれば、パスタ、パンでご飯の栄養素を補うことも可能です。腹持ちがよくてエネルギーの持続面を考えるとご飯が一番いいので、選手たちにも理解してもらうといいでしょう。

ご飯を食べられないという場合におかずで補うとしたら、さつまいもやじゃがいもなどのイモ類を多めに摂取することをおすすめします。イモ類で糖質を補うことは可能です。お餅は米からできているので、雑煮や鍋料理、またはあんこをのせておやつ感覚の補食として食べるのも米を食べるのと同じで、糖質はしっかり摂ることができます。

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川﨑泰代(かわさき・やすよ)
フードコーディネーター。アスリートフードマイスター。食育インストラクター。IHクッキングクリエーター。小学生のころよりバレーボールを始め、以来スポーツが生活に欠かせないものとなる。「走るフードコーディネーター」として、自らもフルマラソンに挑戦するなどアスリートとしての顔も持つ。自身の経験から「強い体と心は『食事』で作られる」と言うコンセプトのもと、一般アスリートからトッププロまで幅広く食事を指導。テレビ、ラジオ、雑誌などメディアでも活動している。
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