11月3日に開催された合戸孝二トレーニングセミナー。座学セッションについては前回リポートしたが、今回は第二部 実技セッションの模様をお届けする。
まずはデッドリフトから。
「筋肥大を目指すのであれば、下から引くのではなく、ヒザ上から引く。下からだと腰に重さがのって、背中にあまり乗らないので。通常のデッドリフトで腰を極めながら上げる人がいますが、それだと背中はまったく収縮しない。広背筋が重さで引っ張られる状態をつくるように」
続いて、ベンチプレス。
「僕はボディビルダーなので、胸の筋肥大のために“効かせる”ようにするには、ヒジが足のほうに下がらないように。胸のストレッチがしっかりとかかって収縮できる位置を探すことが大切。その可動域をもっと広げるために、背中にパッドを引くのもいい」
最後はダンベルトレーニング。まずアームカールから。
「アームカールでは、体側につけてやるのが一般的。でも本当に“効く”フォームは、ヒジを少し前に出して、少し前傾して、巻き上げるように目の位置まで上げる。ヒジを伸ばしきらずに上げることに上腕二頭筋に常に“効いている”状態で行なう」
最後にサイドレイズ。
「ヒジを上げることに意味がある。手を上げることにはあまり意味がない。手は下がっていてもいいから、ヒジを上げることで重さが肩に乗るようにする」
上記4種目を、約40名の参加者たちの熱視線を浴びながら1時間かけて解説した。詳しくは、動画を確認してほしい。
取材・撮影/木村雄大
取材協力/ベルクス スポーツクラブ
合戸孝二(ごうど・こうじ)
1961年4月1日、静岡県出身。現在50歳を過ぎてもなお、戦い続けるボディビル界のレジェンド。2005、07~09年日本選手権優勝、11年アジア選手権(70kg以下級)優勝などの実績を持つ。著書に『執念 覚悟に潜む狂気』(ベースボール・マガジン社)。