ホテルのランステが活動拠点!「皇居ランナーズ交流会」 ~ランニング終了後編~




いよいよランニングスタート

「それでは、よろしくお願いします」の掛け声で、ランニングがスタートしました。
最初の数百メートル程は、和気あいあいと走っていましたが、開始3分も経たないうちに、どの人が「皇居ラン」のグループの人なのか分からなくなってしまいました。

皇居外苑は大人気のランニングスポット。平日の夜帯にもかかわらず、物凄く多くの人たちが走っています。

よく見ると、個人で走っている人たちよりも、グループで練習をしている人たちの方が、割合的に多そうです。ランニング初心者の方もいますが、ペース走のように固まって走っている人たちもちらほらと伺えます。

ここ数年で格段に皇居マラソンが市民権を獲得するようになり、ランナーズステーションなるものが浸透していった過程が、この光景から伺えます。

©巧 小川 – stock.adobe.com

目の前を過ぎていく美しい夜の風景

ランニング中は皆さん各々のペースで走っているため、特にグループ内でのコミュニケーションもないのですが、特筆すべきことがあるとしたら、とにかくランニング中に目の前を過ぎてゆく夜景が美しいことです。

走っても走っても、次々に綺麗な夜景が視界に入ってくるので、景色に見飽きるということがありません。また、皇居外周を囲っている藤の枝も独特の情緒を醸し出してくれます。

ジムのランニングマシーンや、家の近所で走るときには味わえないような、リラックスした気分でランニングすることができ、「皇居を走る」という行為そのものにも、非常に大きな味わいを感じながら走っていました。

なんだかんだで、あっという間に一周を終え、最初に集まった地点に集合します。近くを走っていた人や、自分より後ろを走っていた人、はたまた自分より前を走っていた人など、自分がどのくらいのペースで走っていたのか、この時点で判明します。

ちなみに、外灯で足元は照らされていますが、それでも夜は暗く昼の風景とは異なるため、時々道を間違える人がいるそうです。皆さん、くれぐれも気を付けてくださいね。

お楽しみはランニング後も続く?

さて、皇居一周走り終え、汗だくでホテルに戻ります。フロントで無料貸し出しのタオルを受け取ると、シャワーを浴びます。9階建ての建物の各階には、2つずつシャワーが設置されているので、体が冷えないうちに汗を洗い流します。

フロントで荷物を受け取る

ちなみにシャワールームにはシャンプーもボディーソープもついています。しかもドライヤーも使えるので、帰り道に風邪をひく心配もなさそうです。

さて、シャワーを浴びた後、フロントに預けていた荷物を受け取ると、カフェのテーブルの上には食事が用意されています! しかもかなり豪華です。

そういえば、ホテルの従業員の方が言っていました。
「ダイエットが目的で来られる方もいますが、最後の食事会でついつい食べ過ぎてしまい、痩せにきたのだか太りにきたのだか分からなくなってしまう」と。
なるほどそういうことだったのかと、ここにきて合点です。

早速一杯始める参加者たち

参加者に話を聞くと、皆さんここでの食事や、ランニング後に飲むビールの一杯が楽しみで一生懸命運動をされているそうです。この日も、ビールを飲みながら、普段のお仕事のお話や、外国から来た方々の母国のお話、これまで皆さんが経験された旅のお話や、故郷にいる家族の話など、最後まで話題は尽きることなく、笑顔で食事を楽しみました。

ランニングで体が健やかになるのはもちろん、こうしたコミュニケーションを通じて、精神的にも爽やかな気分になれるのが、「皇居ランニング交流会」なのでしょう。
しかも、これだけ盛りだくさんの内容を、たった1500円で楽しめるというのは、中々お得ですね。まさに一石三鳥のランステです。

走ることを通じて、運動はもちろんのこと、新たな出会いや異文化に触れたい方には、非常におすすめのランナーズステーションでした。

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取材・文/須崎竜太 撮影/中田有香