「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。身近なテーマに関する質問に答えてもらいます。今回のテーマは、風邪をひかないための食事法。
Q.冬の時期は大会前に風邪をひかないか不安です。風邪をひかないために食事面で気をつけたほうがいいことや摂取したほうがいい栄養素があれば教えていただきたいです。
A.まずは日々の食事で、免疫力を上げていることがとても大切になってきます。免疫力につながる代表的な栄養素といえば、ビタミンCです。みかんやいちご、キウイなどの果物に限らず、ブロッコリーやじゃがいもなどの野菜にも多く含まれています。ビタミンCは水溶性ビタミンと言って、体内に長く溜めておくことができないので、一度にたくさん摂るというよりは、こまめに摂るとより効果的です。冬場はビタミンCを含む柑橘系の果物が出回るので、食後のデザートとして取り入れてみるのはいかがでしょうか。
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それから、風邪を予防するための粘膜を保護するビタミンAは、ほうれん草、ニンジン、うなぎ、チーズから摂取することができます。また、β-グルガンという免疫力を高める食物繊維の一種に加え、ビタミン類も多く含んでいるきのこはおすすめの食材です。
人の身体は外気温の影響を受けやすく、気温と同時に体温も下がっています。体温が下がると血液の循環が悪くなり、免疫力が低下するので、冬は風邪をひきやすくなります。うどんやシチュー、味噌汁などの保温性のあるものを食べるようにするもの効果的です。また、身体を温める食材でいうと、ニンニクやしょうが、唐辛子、ニラ、玉ねぎなどの身体を温めやすくする食べ物を摂取することも心がけておくとよいでしょう。
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川﨑泰代(かわさき・やすよ)
フードコーディネーター。アスリートフードマイスター。食育インストラクター。IHクッキングクリエーター。小学生のころよりバレーボールを始め、以来スポーツが生活に欠かせないものとなる。「走るフードコーディネーター」として、自らもフルマラソンに挑戦するなどアスリートとしての顔も持つ。自身の経験から「強い体と心は『食事』で作られる」と言うコンセプトのもと、一般アスリートからトッププロまで幅広く食事を指導。テレビ、ラジオ、雑誌などメディアでも活動している。
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