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【石森太二の「TAIJI THE WORLD」第18回】パーソナルトレーナーの有効性




プロレス界でも屈指の筋肉美を誇る石森太二選手の連載コーナー『TAIJI THE WORLD』。今回のテーマはパーソナルトレーナーについて。実は石森選手自身がパーソナルトレーナーの資格を持っています。なぜ資格をとろうと思ったのか? そして石森選手が考えるパーソナルトレーナーの良さとは!?

今はプロレスが第一だけど
いつかはトレーナーとして指導をしたい

前回は新たにトレーニングを始めたいと考えている人に、マシントレーニングのよりよい使い方を紹介させてもらいました。ただ、まったくのトレーニング初心者の場合は、何もわからず一人でやるよりも、パーソナルトレーナーをつけて正しい体の使い方や器具の使い方を覚えるのもいいかもしれません。

トレーナーに教わるなんてハードルが高いと思う人もいるかもしれませんが、その利点はたくさんあります。フォームだったり、動作だったり、あるいはテンポだったり、自分一人ではわからないことがたくさんあります。トレーナーは、そういった部分の問題を指摘してくれたり、効果的なやり方を教えてくれたりするので、ケガのリスクも少なく、トレーニングの効果も出やすくなるはずです。

初心者に限らず中級者以上でも、トレーナーを付ける有効性は大きいと思います。自分だけでやっていると、どうしてもメニューがマンネリ化します。マンネリになると作業みたいになってしまうため、トレーニングが面白くなくなってしまいます。トレーナーは豊富な知識を持っているので、各部位ごとにいろいろなメニューを教えてくれます。そうすることで、飽きることなくトレーニングを続けることができるでしょう。また、高重量を扱う場合や、フォーストレップスといって筋肉を限界まで追い込むトレーニングでは補助が必要ですし、そうした場合も信頼できるトレーナーがいると心強いものです。

自分もパーソナルトレーナーをつけてトレーニングをしたことで、筋肉にも意識にも大きな変化がありました。トレーナーにいろいろなやり方のアドバイスをもらって、筋肉的に違う刺激を得ることができました。その結果、自己流でやっていたときより筋力アップに成功しています。トレーニングだけでなく、栄養面のアドバイスもしてくれます。食事はもちろん、サプリメントの摂取の仕方も教わり、体もガラッと変わりました。体づくりはトレーニングと栄養と休養。この3つがバランスのいい正三角形になれば、筋肉は確実に成長します。

自分はパーソナルトレーナーから学んだことで、体づくり、栄養摂取にも興味が湧いて、すごく勉強をするようになりました。そして2009年にボディビルの大会に出場した後、勉強をしてNESTAのトレーナー資格を取得しています。今はプロレスに集中したいので、まったくトレーナーとして指導はしていませんが……。

トレーニングも体づくりも好きなので、いつかフィットネス業界に携わることができたらと思いますし、将来的にはパーソナルトレーナーをやってみたいと思っています。ただし、今はプロレス第一なので、それはまだ先の話になりそうです。

石森太二(いしもり・たいじ)
1983年2月10日、宮城県出身。闘龍門に入門し、2002年5月11日、メキシコ・アレナ・コリセオでの橋本史之戦でデビュー。2006年からNOAHに参戦し、GHCジュニアヘビー級王座最多防衛記録となる10度の防衛を記録。2018年にNOAHを退団し、現在は新日本プロレスを主戦場として、ジュニアヘビー級戦線で活躍している。プロレス界でも屈指の筋肉美の持ち主。