「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。身近なテーマに関する質問に答えてもらいます。今回のテーマは、身体づくりの際にお酒が与える影響ついて。
Q.周りでトレーニングをしている人たちは、身体を絞るために食事制限と同時にアルコールも制限していると聞きました。いい身体をつくるためにはアルコールも控えるべきなのでしょうか?
A.身体を鍛えている人は糖質を制限している方も多いと思いますが、アルコールは多くの糖質を含んでいます。糖質とは炭水化物の一部のことで、脳や神経の活動の元にもなる重要なエネルギー源ですが、摂りすぎてしまうと太る原因になります。
糖質の過剰摂取は、太る原因になるだけではなく、肝機能を壊す原因にもつながります。肝機能が衰えてしまうと、アルコールを分解しづらい身体になり、食事で摂った栄養素を上手く分解・吸収することができなくなってしまいます。そのほかにも、代謝機能の低下にもつながるため、脂肪が蓄積しやすい身体になってしまう恐れがあります。
アルコールはエンプティカロリーと呼ばれており、「栄養素がない」という認識が正しく、例えカロリー0と表記されているものであっても太らないというわけではありません。
お酒は空腹時に飲むのもよくないので、おつまみなどを一緒に食べることが多くなると思いますが、選ぶおつまみにも注意が必要です。お酒を飲みたいからトレーニングをするというのモチベーションの方もいらっしゃると思いますし、どこを目指すかによっても変わってくるかと思いますが、真剣に絞りたいのならばその時期だけでもお酒は控えるべきでしょう。
読者の皆様からの運動と食に関する質問も募集中です。
質問はこちらから
川﨑泰代(かわさき・やすよ)
フードコーディネーター。アスリートフードマイスター。食育インストラクター。IHクッキングクリエーター。小学生のころよりバレーボールを始め、以来スポーツが生活に欠かせないものとなる。「走るフードコーディネーター」として、自らもフルマラソンに挑戦するなどアスリートとしての顔も持つ。自身の経験から「強い体と心は『食事』で作られる」と言うコンセプトのもと、一般アスリートからトッププロまで幅広く食事を指導。テレビ、ラジオ、雑誌などメディアでも活動している。
公式HP