こんなご時世だから学びたい護身術! スポルテックの武道LIVEで勉強会




今年も日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC」で、「武道MASTERS LIVE 2019」が開催されました。昨年に続き、達人が凄テクを披露。そこには生き抜く知恵が隠されていました。

達人たちが凄テクを披露!

 

編集Mです。今年も「武道MASTERS LIVE」に潜入してきました。
武道というと、なかなかイメージが難しいですが、
柔道、剣道、合気道など、身を守る護身術がメインでしょうか。

日常的に殺傷事件が目立つようになってきたこの時代において、
最低限の知識や対処法を身につけるべきなのかもしれません。

そんなことを考えつつ、「武道MASTERS LIVE」が始まりました。

トップバッターは、昨年と同様にブラジリアン柔術の中井祐樹先生です。
かの400勝無敗のヒクソン・グレイシーと対戦して一躍、有名になったレジェンドです。

まずブラジリアン柔術の説明をしてくれました。

「ブラジリアン柔術は、日本古来の柔術がブラジルへ伝わり、
スポーツ競技となって1997年に日本でも広まりました。
投げ技、テイクダウンなどで相手をコントロールして、
絞め技・関節技で屈服させる競技です」

そう言ってマイクをお付きの方へ渡すと、
相手を倒して十字絞め、腕十字固めで次々に屈服(タップ)させていきます。

レジェンドが繰り出す技の数々を前に、お客さんは唖然・呆然。
その空気を察したのか、
「どこが極まっているのか分かりにくいかもしれませんが、
お住いの近くにある道場に足を運んでみてください。人体の構造を知る上でも、
非情に興味深い発見があると思います」とフォローしていました。
覚えれば、自分の身を守れるような気がしました。

続いて、居合道柳生新陰流の小山将生先生の登場です。

太鼓のリズムとともに現れると、まずは生徒さんたちが颯爽と現れました。
相手が一太刀入れてくると、それを寸前でかわして斬り込みます。

小さい動作で行なわれるため、こちらの技も目が点です。
女性の太刀さばきも見事で、相手が武器を持っていたら、
そこら辺に落ちている棒を拾って対処できるかもしれません(落ちているのか?)。

最後は藁をバッサリと斬り落として終了です。

次に登場したのは、活殺の平直行先生です。
漫画『グラップラー刃牙』のモデルになったという
先生だけに、期待大です。

活殺は、東洋に古くから伝わる身体論をもとにした格闘技だそうです。
まずは活殺を説明すると、「古来の身体論を振り返る中で、三日前に気づいたですけどね」と軽いノリで実演が始まりました。

観客に登壇してもらい、右手を上げてその方向に体を捻るようにうながします。
限界まで捻ったところで、元に戻り、「では、そのまま右手を上げた姿勢で左手を腰のあたりにあてて、同じように捻ってください」と指示を送ります。

すると、限界と思われていた捻りが、さらに奥までできるようになりました。
「人間の身体って、不思議ですよね。少し違う要素を加えただけで、限界を超えることが
できるんです。これらは、昔から分かっていたことなんですよね」と平先生。
どこまで実戦で使えるのかは分かりませんが、身体論を知っていると、
闘いおいて有利に働くことがあるのでしょう。

刃牙が終わると、今度は天通合氣道です。
江崎禎英先生は、「我々には攻撃する技というものがありません。ですから、
危機的な状況になることを避けて逃げてください」と釘を刺しました。

逃げてくれなんて、誰でも言えるし、それはそうでしょう。

「技はありませんが、相手が攻撃をしてきた力を
利用するのが天通合氣道です。逃げられない状況もありますので、
そうした場合のみ我々の武道を使ってください」と説明しました。

深い。深すぎる。技がないのが技であると。禅問答のような言葉に引き込まれます。
そして弟子たちが先生に攻撃すると、次々にコロンコロンと転がされてしまいます。

「相手が凶器を持っていることも考えられます。
そんな時も、対応は同じです。相手がナイフを持っていたとして、
振りかざしてきたら、我々が見るのはナイフではなくそれを持っている手首です。
振りかざしてきた時に、相手の手首を持って捻って返します。女性の場合、
力のある男性が攻撃していたら、両腕をクロスして手首の辺りにあてて
防ぐことができます」

「相手が凶器を持っていることも考えられます。
そんな時も、対応は同じです。相手がナイフを持っていたとして、
振りかざしてきたら、我々が見るのはナイフではなくそれを持っている手首です。
振りかざしてきた時に、相手の手首を持って捻って返します。女性の場合、
力のある男性が攻撃していたら、両腕をクロスして手首の辺りにあてて
防ぐことができます」

武道LIVEは、後半に突入。ドクターFこと、二重作拓也先生が登場しました。

二重作先生の専門はドクターですが、自身が空手を習っていたことから、
医学と格闘技の両面からアプローチしているようです。

興味深かったのは、空手の内股蹴り(インローとも呼ぶ)によるバランスの崩し方。
身体論的には相手の内腿を蹴った時、少し引くようにするとバランスが
崩れやすいとのこと。

本格的に格闘技を習っている方からすれば、ちょっと得する情報かもしれません。
護身術に使えるかは微妙ですが……。

最後に登場したのは、総合武術鍛錬場 倉本塾です。
倉本成春先生が、力を入れずに相手を崩す方法を実演します。

ちょっと体重を預けただけで、相手は腰を落としてしまいます。
また動きが早い実戦に基づいた型を披露すると、怪人たちが現われました。

堅くて重そうなヤシの実を台に置くと、鉄槌を落とします。

3回くらい叩くと、ヤシの実がブシュー!

さらに手のひらで、ヤシの実をガツンと叩くが、ペチンと音がして微動だにしない。
観客席から、「痛い」と声がもれるが、
怪人が何度も叩くとブシューと水しぶきがあがりました。

次は片手でヤシの実を持って、もう片方で手刀を落とします。
不安定なのに、割れるのだろうかと思いきや、またブシュー。

正拳でブシュー。

足の甲でブシュー。

最後は、裏拳でブシュー。

人間が鍛えると、堅いモノでも割れるようになるんですね。
護身術に役立つかは分かりませんが、こんな怪人たちを
相手に闘う人はいないでしょう。

以上が武道LIVEの模様でした。
来年は、どんな達人が登場するのか楽しみですね。