脳トレと運動を組み合わせたライフキネティック【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第73回】

VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? さて、先週に引き続き、『SPORTEC2019』でのお話をお届けしましょう。

ビーレジェンドさんのブースでキン肉マン、北斗の拳とのコラボプロテインを試飲した私が次にやってきたのは、ライフキネティックのブース。「脳トレと運動を組み合わせたエクササイズ」と書かれています。脳トレと運動。なんのことやらわかりませんが、ブースの方から「やってみませんか?」と声をかけられ、ライフキネティックに挑戦することに。

はじめに説明しておくと、ライフキネティックとはドイツの運動指導者ホルスト・ルッツが独自に研究開発した「運動と脳トレを組み合わせたエクササイズ」のことで、4歳以上であれば年齢・体力レベルにかかわらず、誰でも楽しくできるのがもの。神経細胞間に新しいつながりをつくり出し、眠っている能力を活性化すると言います。実際、サッカー、卓球、ハンドボール、ゴルフ、バイアスロンなど、多種多様な競技のアスリートが、ライフキネティックプログラムを導入し、パフォーマンス向上に成功しているそうです。なんだかすごそうじゃないですか。

お手玉を二つ渡され、軽く上に投げてキャッチします。これは4歳以上の子なら誰でもできるでしょう。今度は軽く上に投げて手を交差させてキャッチします。「交差してください」と言われてお手玉を投げると、「交差」の意識が強くなったのか、真上ではなく交差するように投げてしまいました。脳の指示伝達がまったくできていません。少し冷静になって、「上に投げてから手を交差」と頭で理解してから動けばできるのですが、いかに脳と動作が連動していないかがわかります。

続いては1メートルくらい離れたところから投げられたお手玉を片手でキャッチします。これも4歳以上の子なら誰でもできるでしょう。投げる際に「右」と言われたら右手で、「左」と言われたら左手でキャッチ。これくらいなら誰でも簡単にできます。

ここからどんどん脳に刺激を入れていきます。次の段階としては「右」と言われたら左足を踏みこみながら右手でキャッチ、「左」と言われたら右足を踏みこみながら左手でキャッチします。慣れてきてスムーズにできるようになったら次のステップへ。今度は「右」と言われたら右足を踏み込んで左手で、「左」と言われたら左足を踏み込んで右手でキャッチします。言葉に反応して脳で考えて瞬時に動作につなげるのです。ペースが速くなると、脳の指示が追いつかず「ギャー!」となってしまいます。

脳で情報の整理ができず両手が出てしまう

 

ほとんどの運動トレーニングは、素早く状況判断し、自動的に体が反応することを目的としています。ライフキネティックでは、あらゆる状況下で的確な判断を下し、行動が起こせる能力強化を目的としています。たしかにこうしたトレーニングをしていれば、状況判断と体の連動がよくなりそうな気がしました。

普段からトレーニングで体は動かしているし、仕事で頭は使っているけど、同時に使うのは体にも脳にもいい刺激になりました。脳を刺激しながら体を動かすと想像以上に疲れるということもわかりました。年をとって脳があまり活性化していないので、せまいスペースでも簡単にできるライフキネティックを取り入れてみようと思います。

 

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアンの取材を手がける。