耳をひっぱるだけ自律神経が整い、肉体が変わってくる健康メソッド①




耳をひっぱるだけで、身体の調子がよくなる。そんな魔法のような健康メソッドが存在するらしい。神門堂が推奨している、神門メソッドがそれだ。マツコ・デラックスさんが出演している日本テレビの『月曜から夜ふかし』でも紹介されたメソッドの効果を、神門堂の飯島敬一代表に聞いてみた。

――日本テレビの『月曜から夜ふかし』では、神門堂のことが紹介されていましたね。

「ああ、あれを見ましたか。3時間半かけて撮影したものを3分くらいに、うまく編集していただきました(笑)」

――そもそも先生は、どうやって耳ひっぱりメソッドに辿り着いたのでしょうか?

「話せば長くなりますが、僕がこの業界へ入る前は、ITコンテンツ制作の仕事にかかわっていました。30年ほど前なので、まだCD-ROMもなかったデジタルの黎明期です。すべてが手探りで進行していたことをよく覚えています。

そんな中で、電磁波が人体にどんな影響を与えるのかを調べる機会がありまして、衝撃を受けたわけです。理由があって詳しくは明かせませんが、自律神経に大きな影響があることが分かりました。それを知ってから、怖くなってその業界を離れることになったんです」

――電磁波が人体に与える影響ですか。現在は、多くの人が電磁波を浴びまくっていますね。たまに話題に上がりますが、目に見えるものではないため身近に感じることは少ないです。

「そうなんです。電磁波は、目に見えないですからね。でも、これから5Gの時代が来ますので、どれほどまでに人体に影響があるのかが心配です。」

――IT業界を離れて、何をしたのですか?

「実は、5歳の頃からマッサージをするのが好きで、よく飼っていた犬をマッサージして喜ばせていたのです。もちろん家族のマッサージも、よくしていました。昔から、人を癒すことが好きみたいです。そうしたことが背景にありつつ、趣味と実益を兼ねて治療家になろうと決意しました。

でもIT企業にいた頃は、某大手企業のホームページを何億円かで請け負う仕事をしていましたので、マッサージして1回何千円の商売ができるのか不安はありました」

――そうでしょうね。自営と大手企業の仕事は、規模と価値観が違います。

「そんな中、某大手企業の新規事業を次々に成功させてきた知人が、退職した後のセカンドキャリアとして、耳ツボダイエットのフランチャイズ店を展開することになったんです。

栄養学とコーチングを合わせたナチュラルダイエットクリニックのチェーンを設立する計画を聞き、鍼灸師を目指していたこともあり、『面白いので手伝わせてください』と話して携わるようになったんです」

――そこが耳ツボとの接点になったわけですね。

「それで耳ツボは、誰がやり始めたの?ということになりまして、今からだと45年くらい前になりますが、窪田丈徹先生という鍼灸師が日本で広めたことを知りました。

窪田先生はその時期に、あるアメリカ行われた医学界に出席されたそうです。当時アメリカでは肥満が問題になっていた時期で、ニューヨーク大学のウォーレン博士という方が、耳に電極を流して自律神経を刺激してコントロールするダイエット法をの論文発表と出会うのです。自律神経は、血糖値、血流、体温、心拍数、唾液、瞳孔などすべての身体のはたらきを調整する神経です。

この自律神経が壊れると食欲コントロールも乱れるため、過食症、拒食症などになりやすく、電極を流すことで治すことができるというのがウォーレン博士発表だったのです」

――まさに画期的な発見だったわけですね。

「じつは東洋医学でも、二千年前から耳針法といって耳のツボを刺激する治療法の文献はありました。しかし飢餓を繰り返してきた歴史的な背景がありますので、食べすぎとかダイエットという概念は、その頃にはなかったわけです」

――そうでしょうね。

「窪田先生は鍼灸師ですから、ウォーレン博士がダイエットのために電極を流している耳のツボを見て、神門だったことに衝撃を受けたようです。しかし論文の被験者の写真では、ホッチキスのステープル針を埋め込むという方法でした。

これをそのまま日本では再現できないため、東洋医学の皮内針を使用して、電極を流さなくてもその刺激がパルスで伝わるように改良をしました。それが耳ツボダイエットです。西洋医学を東洋医学に応用することで、新しい治療法が見つかったわけです」

――それが耳ツボダイエットの歴史なんですね。

「説明が長くなりましたが、その技術を窪田先生に弟子入りし学び、さらに栄養学とコーチングを合体した、独自のスタイルのフランチャイズ展開をして行くことになりました。

神門のツボの効果を聞いた時に、自律神経というキーワードが出てきて、電磁波実験をしていた頃の話とつながるようになったんです」(つづく)

神門というツボが、この赤く塗った部分

文・写真/松井孝夫

★エンターエディケーション『神門堂』
https://www.shinmondo.com/

飯島敬一
1963年・神奈川県横須賀生まれ。
5歳より、犬をマッサージで寝かす技に目覚め、その後人間に移行し40年に渡りライフワークとして独学で癒しを実行する。
本当に継続できる健康法を「エンターメディケーション」と提唱し、様々なメソッドの研究開発に取り組む中、耳のツボの「神門・しんもん」に出会い衝撃を受ける。
約2000年もの歴史の有る耳鍼法を使った健康法をメジャーにすべく、2002年、第一弾としてスワロフスキーを使用した「スリムビズ」を共同開発し、教育機関の「スリムビズ アカデミー」を開校。
13年以上に渡る、独自研究の中で、神門の新たな「能力開発」の可能性を、探るべく『神門メソッドⓇ』を開発し、治療界に留まらず予防医学、美容、教育、カルチャー界を始め様々なプロフェッショナルな方々とコラボレーションを展開しながら世界に神門を広げる活動を開始。
2014年、「神門メソッドアメリカツアー」を敢行。好評を得る。
2015年には、シリコンバレーのGoogle本社で講演を行う。
現在、「神門メソッド」の重要性と可能性を科学的に検証すべく、医療関係者等と研究に取り組む。
また、厚生労働省による「ストレスチェック制度」の導入に伴い、必要となるメンタルケアに関する研修や講演会・セミナー・自律神経調律師の育成等で精力的に活動中。