スポーツ界で注目されはじめた「爪」のケア




スポーツにおいて爪のケアの重要性が注目され始めています。

爪のコンディショニング専門メディア「アスリートサロン」によると、日本は爪ケアの後進国とのこと。諸外国では爪のメンテナンスが日常的で、スポーツの現場で既に活かされているというのです。

そんな中、1月6日(月)~11日(土)の6日間、沖縄県石垣市で行なわれた「第1回アスリートトレーニングプログラム」で興味深い試みが実施されました。「第1回 アスリートトレーニングプログラム」とは『アスリートの競技力向上』と『石垣市の地域活性化』をテーマに企画され、石垣市内で開催された異なる競技の選手による合同合宿。集中して行なえるトレーニング環境や他競技選手との交流を求めるアスリートがトレーニング合宿やスポーツ交流を行なうことで、競技普及や自身の競技活動に役立ててもらおうと企画されました。

合宿にはネイルトレーナーが帯同し、参加アスリートに対し爪のケア及びメンテナンスのサポートを行ないました。

実施レポート

合宿参加選手に対して、スポーツと爪の講座の他、練習場に同行し以下の①~⑨のサポートを行ないました。

■講座
①スポーツと爪の関係知識の習得
②アスリートに最適な爪の長さ・形
③爪切りと爪ケアの方法

■施術 及び 練習同行
④競技ヒアリング 及び カウンセリング
⑤アスリートネイル ケア施術
⑥トレーニングと練習同行
⑦施術後の爪の感触をフィードバック
⑧より選手自身にあった爪のチューニング(施術)

(①〜⑧を合宿中に繰り返し…)
⑨自身に合った爪育成のプランニング提供

①② スポーツと爪のセミナーを受けるボウリング 高坂選手と同 浅田選手
③④⑤ セミナーで学んだ知識を体験を通して深く理解する。ボウリング 秋吉選手とテニス 秋山選手
⑥⑦ 爪ケア後の感触を確かめフィードバックする高坂選手
⑥⑦ ボールのリリース違和感がないか確認する浅田選手
⑥⑦ シューズとの干渉をチェック。複数の方法を試しベストプレーを引き出す秋山選手
⑧ プレー中の動作をヒアリングし、爪のカウンセリングと爪ケアを施すネイルトレーナー。秋山選手
⑧ トランポリンシューズの特性を把握し、手足の爪ケアを施す。トランポリン 島田選手
⑧ 控え時間にも意識を爪に向け、ケアを行なう。高坂選手と秋吉選手

参加選手の声


・爪の長さで感覚が変わるボウリング。爪の長さ、形、保湿が、いかにスポーツに影響するかが理論的に分かった。爪のメンテナンスは競技の他、日常生活でも活かせる(ボウリング・高坂選手)
・試合前に爪を切り、手入れを入念にしたつもりだった。でも、それはベストコンディションでない状態で試合に臨んでいたと知り、驚いた(ボウリング・秋吉選手)
・ケガの対策はストレッチが基本だった。体のケア同様、競技に対するケアとして取り入れたい。アスリートネイルが広まってほしい(ボウリング・浅田選手)
・足爪の処置を複数の方法で試すと、足に力が入ることを実感した。知ると知らないは大きな差。今後発展する技術を体験できてプラスになった(テニス・秋山選手)
・爪は相談先がなかった。体の他の部位に痛みが出てからトレーナーに相談していたが、もっと早く予防できると知れた。体をもっと深く細かく知ることは大切(トランポリン・島田選手)

総括 ~ スポーツと爪 ~

トップアスリートの中でも、爪のトラブルに気づいていながら、正しい処置が分からず、プレーやトレーニングに臨む選手は多いです。実はこれが身体のバランスを崩し、関節部位のケガを誘発することがあります。また、一度ケガした部位は再発しやすくなります。まず「予防」の観点から爪のメンテナンスすることが、選手生命の伸⻑に繋がります。イチローが⻑く活躍し愛された秘訣もケアとケガ予防。

参加選手プロフィール(敬称略)

●高坂 麻衣(プロボウラー)
アツギプラザボウル所属
2010年ポイントランキング1位 通算10勝
【主な実績】
第3回MKチャリティカップ2008 優勝/DHCツアー2009 第2戦優勝/LBOツアー2010 第4戦優勝/LBOツアー2010 第6戦優勝/DHCツアー2011 第1戦優勝/DHCツアー2011 U-30 第1戦優勝/DHCツアー2011 U-30 第2戦優勝/DHCツアー2012 U-30 第1戦優勝/TAIHEI CUP 2013 優勝/PBA リージョナルツアー2015 カメレオンオープン優勝

●秋吉 夕紀(プロボウラー)
スターレーン所属
通算6勝
【主な実績】
2015年リージョナルツアー/DHCカップウィメンズチーターオープン優勝/2018年リージョナルツアー/アイキョーウィメンズベアオープン優勝

●浅田 梨奈(プロボウラー)
スターレーン所属
2019年JPBAランキング4位 通算2勝
【主な実績】
2018PBAリージョナルツアー/DHCカップウィメンズカメレオンオープン 優勝/2018PBAリージョナルツアー/DHCカップクィーンズチーターオープン優勝/ KUWATA CUP2019 3位 2019グリコセブンティーンアイス杯 3位

●秋山 みなみ(プロテニス選手)
Fテニス所属
【主な実績】
全日本テニス選手権2015年〜2019年連続出場/2018 Cairo $15000 ダブルス優勝/2019 Cairo $15000 ダブルス準優勝

●島田 諒太(トランポリン)
ヒロセホールディングス(株) 所属
【主な実績】
全日本選手権大会 団体優勝/ロシア選手権大会 シンクロ優勝 団体2位/全日本年齢別大会 個人3位/ワールドカップ中国大会 シンクロ4位/ワールドカップポルトガル大会 シンクロ4位/全日本選手権大会 団体優勝個人3位/カナディアンオープン シンクロ優勝 個人4位