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どうしたらダイエットは成功するのか?【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第122回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

突然ですがVITUP!が発足した3年前におこなわれた企画、「編集部員のシックスパックチャレンジ」を覚えているでしょうか? あのときガリガリだった編集Iは現在、25㎏の増量に成功! こう書くとトレーニングに励んでバルクアップに成功したのかと思われますが、実際はただ太っただけです。タバコをやめたことによる食欲増進、加齢による基礎代謝の低下、慢性的な運動不足というトリプルパンチで、激太りしてしまったというわけです。

さすがにこのままではまずいということで、彼もダイエットを考えている様子。ダイエットの前に現在はどんな生活なのかをちょっとリサーチしてみました。

編集Iは基本的に1日2食。お相撲さんと一緒です。まずこのスタイルが太る要因の一つになっていますね。朝9時に起床して最初に食事をするのは14時。そして夕飯は深夜0時くらいというのがベーシックなパターン。基本的に食事はコンビニやファストフード、外食で、自炊は一切しない。夜でもお腹がいっぱいになるまで食べる。運動は通勤で歩く15分。土曜日はお昼にパンを8個食べる。マックに行ったらビッグマックのLセットにナゲットとフィレオフィッシュを食べる……etc。いろいろ話を聞いていると、それは太るよなという印象です。

基本的に体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスで決まります。1日15分しか歩かない彼のエネルギー消費量、そして筋肉量に基づく基礎代謝量を考えても、圧倒的に消費カロリーより摂取カロリーが上回っていることは容易に想像がつきます。かつて強度の減量に取り組んできた経験を持つ私が、デブまっしぐらの編集Iがダイエットに成功するための方法を考えてみました。

ダイエットに無理は禁物です。「今日からダイエットする!」と意気込んで最初から無理をする人は三日坊主の典型です。過度な食事制限やハードな運動をする必要はありません。体重増加で歩くとヒザが痛くなる彼に、運動をしろといっても無理でしょう。まず彼が最初にやるべきことは、コンビニでも外食でもカロリー表記を見る習慣をつけることです。

好きなものを好きな時間に好きなだけ食べていたのでは、体重は増える一方です。少しでもカロリーを意識することがダイエットへの第一歩となります。たとえばコンビニでスイーツを買いたいと思ったら何も考えずに買うのではなく、2~3個チョイスしてからカロリー表記を見て、一番カロリーの低いものを買う。それだけでもだいぶ違います。チョコレートがたっぷりついたドーナツは500キロカロリーくらいありますが、ミルクプリンなら150キロカロリー程度。350キロカロリーも違うのです。仮にコンビニで1週間で10品買ったとして、100キロカロリーずつ低いほうをチョイスしていたら、それだけで摂取カロリーを1000キロカロリー抑えたことになります。

ランチでも考え方は同じです。パスタを食べるときもメニューでカロリーをチェック。クリーム系は600~800キロカロリーと高めなのに対して、ペペロンチーノなどのオイル系なら400~450キロカロリー程度。どちらをチョイスすればいいかは言うまでもありません。食べるグラム数は同じでも摂取するカロリーは減っている。この状態を続ければ何も考えていない現在と変化は出てくるはずです。

成人男性が一日に必要なエネルギーは2200キロカロリー前後。極端に減らす必要はありませんが、現在の編集Iは脂肪たっぷり状態なので、成人女性並みの1600~2000キロカロリーくらいまで落としても問題ないでしょう。もしも摂取カロリーが不足したとしても、25㎏分ため込んだ脂肪がここで初めて役に立ちます。脂肪が燃えて足りないエネルギーを補ってくれるので、結果的に痩せることになります。食べるものは食べつつもカロリーを気にする習慣をつければ増量はストップできます。そして、体が少し軽くなったと感じたら、一駅分歩く時間を長くするなど、これまでより少し運動量を増やせば、確実に痩せます。

とにかくまずはカロリー表記を見る習慣をつける。これだけで無駄なカロリーを摂取しなくなるので、だいぶ変わると思います。編集Iがデブから脱出できるか、密かに見守っていきたいと思います。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。