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着るだけで疲労回復&安眠できるリカバリーウェアとは?【疲労回復の専門家・福田英宏先生の「しっかり休めていますか?」vol.6】

日々ハードなトレーニングに勤しむ方からサラリーマンや主婦の方まで、すべての人にとって共通して必要なのは休息・リカバリーでしょう。あなたはしっかりと体を休ませることができていますか? 今回、プロアスリートなどに「リカバリー理論」を指導するほか、休養や健康関連を展開する企業のコンサルティングを手掛ける、“疲労回復の専門家”福田英宏先生にお話を聞きました。最終回となる今回は、「疲労回復に効くリカバリーウェア」について。

寝るときはぜひリラックスできるパジャマで

――前回までは疲労回復のための睡眠について伺ってきました。最後は、リカバリーウェアについて伺っていきたいと思います。

福田:少し、リカバリーウェアの歴史についてお話ししますね。「第一期リカバリーウェアの時代」と言いますか、最初はコンプレッションタイプ(着圧系)という、ピチピチに締めつけるタイプのものがリカバリーウェアと言われていました。締めつけることで血流を促すものですね。もう一つが、締めつけないタイプのノーコンプレッションタイプ(非着圧系、素材系)。これをベネクスという会社が2009年に初めて発売したもので、素材の中に特殊な物質が練り込んであり、肌に触れたりすることで疲労回復へと導くものになります。

――最初は、コンプレッションタイプが多かったんですね。

福田:アンダーアーマー、プーマ、スキンズ、ナイキといったスポーツメーカーから多く発売されており、アスリートの運動後の自己回復力を高めるものがほとんどですね。私がベネクスに勤めていた当時もアスリートに特化して営業をしており、商品のキャッチコピーは「運動中に着てはいけないスポーツウェア」というものでした。どういうことかというと、運動中以外に着るスポーツウェアですよ、リカバリーウェアですよという意味なんです。ゴールドジムさんにも営業したことがあり、ボディビルダーで言えば田代誠さんや鈴木雅さんにも着ていただいています。

――その後、第二期が訪れるわけですか。

福田:「第二期“新リカバリーウェア”の時代」は、2016年頃からゴールドウィン、アンダーアーマー、小島衣料(HLコーポレーション)、イオンといったメーカーが素材の力で睡眠や疲労回復を促すノーコンプレッションタイプのものを発売し、トレンドになってきています。ここ数年で「睡眠負債」「疲労回復」といった言葉が一般層でも気にされるようになり、ビジネスパーソンや主婦、健康志向の高い高齢者に向けたウェアが増えていった形ですね。

――ひとくちにノーコンプレッションタイプと言っても、特長や効果はメーカーによってさまざまなのですね。

福田:そうですね。それぞれに良さがあるのですが、私が “安眠”という観点で特におすすめしたいのは小島衣料の「リフランス」です。これらのなかで自律神経の副交感神経が優位になるように働くのがリフランスであり、パジャマであることがポイントです。また他のメーカーのほとんどは、素材がポリエステルなどの化学繊維だということもあります。どうしても化学繊維だと、肌が弱い人には合わないこともありますし、静電気などが睡眠時に発生したりするので、100%綿という天然素材を使っているリフランスは非常に睡眠に良い商品だと思います。

――例えば、これらの商品を使い分けるというのでもいいのでしょうか?

福田:いいと思います。化学繊維より綿のほうがいいとお伝えはしましたが、運動後に着るルームウェアであれば速乾性の高い化学繊維を使ったものが良いのかなと思います。ただ、睡眠改善インストラクターとしては、ルームウェアで寝るのではなく、そこから安眠効果のあるパジャマへ切り替えて寝ることをおすすめします。それが良い睡眠へのスイッチの切り替えにもなるので、綿、あるいはシルクや麻を使ったものが良いですね。パジャマを着るだけですぐに効果が出るものではないですが、ある程度の期間着ていただければ、その効果をジワリと感じられるようになるんじゃないかなと思います。

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――良い睡眠のためにできることはまだまだたくさんあると感じます。

福田:あと最近よくお話するのは、電磁波についてですね。スマートフォンやパソコンなど電磁波を発するものがすごく多く、電磁波は交感神経を優位に働かせてしまうので体内に残さないようにしていきたいですね。例えばアーシングといって裸足で土の上などを歩いてもらう。そうすることで、体内の電気が土の中へ放電されていき、電気のバランスを保てるようになります。それを推奨しているアーシングジャパン(https://earthing.jp/)という団体があるので、チェックしてみてください。

――現代人はやはり電化製品に囲まれているので、電磁波は溜まりがちですね。

福田:パソコンやスマートフォンにしても、充電をしながら使用していると、電磁波をより浴びている状態となります。スマートフォンを寝るときに充電したまま枕元に置いておくという方もいると思いますが、それを抜いてもらうだけで体内の電磁波は減っていくのではないかと思います。どこの家庭もWi-fiが飛んでいたり電化製品も多いので、ワンルームの一人暮らしの方の場合は、例えて言うなら「電子レンジの中で寝ている」とも言える状態なんです。なので寝るときは、できればスマートフォンを目覚ましに使うのは控えていただく、どうしても使う場合は、1メートル以上は離れたところに、充電をしない状態で置いていただきたいと思いますし、他の電化製品も使っていないものはコンセントから抜くのが大切です。

――そういったところを一つ一つ直していけば、誰でも疲労回復にしっかりつながる眠りを得られることはできるのではないかと思います。

福田:今回僕がお話したことはすべて、基本的にはお金をいっさいかけずにできることなんですね。ただやはり、みなさんまだ休養や疲労回復ということへの意識が低かったり、僕たちも啓蒙活動がまだできていなかったりするなというのは感じています。特に今の時代は在宅ワークの方を継続されている方もいらっしゃって会社への行き来の時間がなくなった方も多いと思うので、これを機により意識して取り組んでいってほしいと思います。

取材・文/木村雄大

福田英宏(ふくだ・ひでひろ)
株式会社RecoveryAdviser(リカバリーアドバイザー) 代表取締役。プロアスリートをはじめとするスポーツ選手に「リカバリー理論」を指導するほか、休養や健康関連を展開する企業のコンサルティングを手掛ける「疲労回復の専門家」として活動中。これまで指導したスポーツ選手は、プロ野球球団やプロサッカーチームをはじめ、ラグビーやバスケット、バレー、卓球、テニス、ゴルフ、トライアスロンなど多岐にわたる。リカバリーウェアをはじめ、各種サプリ・グッズ等の最適な使用方法をアドバイスしてきた。自身も小学生5年から大学まで本格的に水泳競技に打ち込み、大学卒業後にはトライアスロン日本選手権に出場。また日本山岳耐久レースにも出場している。
●早稲田大学大学院スポーツ科学研究科(修士):研究テーマ『疲労回復ウェアに関する研究』
●睡眠改善インストラクター
●温泉入浴指導員
●Wasedaウエルネスネットワーク講師
●日本スポーツ産業学会 正会員